TOMODACHI世代:今井けい
アメリカ大使館東京に勤まれていた外交官の方に2013夏ELS大学準備プログラムを紹介していただきました。アメリカ留学を現実的な進路に見据えていた僕は、TOMODACHI奨学生として本プログラムに参加することに興味を持ち、申し込みました。
ELSの授業では主にTOEFL(留学生向けの英語テスト)とSAT(アメリカの大学入試用のテスト)に向けての勉強をしました。ほかにもプレゼンテーションやライティングの練習、語彙のテストなどもあり、授業内容は多岐に渡りました。僕はAdvancedという最上級のクラスで授業を受けたのですが、その中では自分の英語力が一番低いと感じました。語彙力においても会話力においても、周りが圧倒的に上でした。
ただ、それであきらめるわけにはいきませんでした。今の実力でいけるところまで頑張ろうとプログラムの途中に決心しました。先生に質問をされたら自信がなくても必ず一番目に答える、授業の合間に質問をしに行く、友達を作るために日本から持ってきた白衣を着て目立ってみる、などと色々やってみました。今までやったことのないことばかりでしたが、この経験は今の自分に活きていると確信しています。
このプログラムは別の観点からも僕の人生観を大きく揺さぶりました。実はプログラムの途中で体調を崩してしまい、緊急入院をしました。命に関わる可能性の不整脈が発見され、途中で帰国しました(検査の結果、悪性ではありませんでした)。将来、救急医になりたい僕が、図らずもアメリカの病院のERで治療を受けたのです。この経験は、僕の進路に大きな影響を与えました。
帰国後、大学進学の準備を再開しました。アメリカの大学に進学するという目標は前から立てていたのですが、準備に対する態度は前と変わっていました。授業では必ず一番目に発言するように心がけて、とにかく英語を喋るように努力しました。SATもTOEFLも受験し、大学に提出するエッセイも作成しました。その結果、アメリカのオクラホマ州にあるSouthern Nazarene University(南ナザレン大学)のPre-Medicine(医学部準備過程)に年間7000ドルの奨学金をもらいながら通うことが決定しました。今は、将来の目標に向けて勉強をしながらインターンをしています。
これからも、TOMODACHI ELS Programでの経験は忘れません。