TOMODACHI アラムナイ・ ハイライト:廣瀬彩乃氏(TOMODACHI次世代サミット2025より)
今月のアラムナイ・ハイライトでは、2025年次世代サミットレセプションのスピーカーを務める古武千奈氏をご紹介します。古武氏は関西地区のTOMODACHIアラムナイ地域リーダーを務めています。2016年、沖縄で観光学を学ぶ傍らTOMODACHI MetLife Women Leadership Programに参加。その後は東京で訪日観光客の環境改善に携わり、現在は和歌山大学大学院で観光学の修士号取得を目指しています。
皆さま、こんばんは。NGSのレセプションへようこそ。TOMODACHI世代の一員であり、アラムナイでもある古武千奈と申します。私の情熱は「観光」です。観光が、より良い世界をつくるための波及効果を生み出せることに魅力を感じています。
皆さまは、「三方良し」という言葉を聞いたことがありますか。これは、「売り手良し、買い手良し、世間良し」という考え方です。観光について学ぶ中で、観光が観光客や事業者だけでなく、地域のコミュニティや環境にも良い影響を与えるような「三方良し」を目指すことの重要性を学んできました。
加えて、観光は裾野が広い産業で、多くの他の分野にも影響を及ぼします。想像してみてください。地域という池に、たった一滴の観光という雫が落ちることで、事業を促進し、環境保全活動が進み、訪れる人々やそこに住む人々の両方に利益をもたらす波紋が広がる様子を。これを聞いて、観光がいかに魅力的か、感じていただけたらうれしいです。だからこそ、私は観光に情熱を注いでいます。
アメリカのカレッジを卒業した後、観光を学ぶため沖縄の大学に編入し、その時にTOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programに参加しました。アメリカでのプログラム期間中の夜の自由時間、女子大生だった私たちは集まって将来の目標について語り合っていました。当時の私は、大学卒業後に何をしたいのかはっきりしていませんでした。しかし、みんなで話すうちに、だんだんと身を乗り出し、声が大きくなり、お互いの胸の内や情熱を分かち合うようになりました。その中で、私の中でひとつのことが明確になりました。それは、「観光を通して日本の様々な地域を活性化させ、良い波及効果を生み出したい」という思いです。他のプログラム参加者の情熱が私の情熱を見つける助けとなったことで、お互いのモチベーションを高め、挑戦する勇気をくれ、さらなる高みへと押し上げることができる情熱的な人が集まるコミュニティがあることの重要性を実感しました。
現在、私は沖縄地域のTOMODACHIアラムナイ・コア・コミッティーメンバーとしての活動を経て、関西地域のアラムナイリーダーを務めています。これまで沖縄で企画してきたイベントでは、観光への情熱を活かして、良い変化を生み出すことができています。今年の5月には、豆腐を作る際の副産物である「おから」を使った沖縄料理作りのワークショップを開催しました。TOMODACHIアラムナイである知念杏珠さんから、美味しくて栄養価の高いおからの多くが捨てられていることを教えてもらいました。
私は強いリーダーシップを発揮するタイプではありませんが、TOMODACHIはリーダーシップには様々な形があることを教えてくれました。TOMODACHIの活動を通して、私が受け取った人生を変えるような機会や幸せな瞬間を、他のアラムナイにも提供したいと思っています。関西地域代表として活動する中で観光の力を活かして、より多くの良い波及効果を生み出し、このコミュニティに恩返しをしていきたいと考えています。ご清聴ありがとうございました。
2025年9月6日に高波爾奈がスピーチを記事にしたものです。彼女は現在TOMODACHIアラムナイ・プログラムのインターンです。