TOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Program、リーダーシップを学び異文化理解を深める米国研修を南カリフォルニアで実施
2025年8月13日から23日にかけて、「TOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Program」の米国研修をロサンゼルスを中心とする南カリフォルニアで開催しました。今年の参加者である20名の日本の高校生たちは、この地域の多様な文化と豊かな歴史を感じながら、11日間を過ごしました。様々な訪問先、ディスカッションや実践的な体験を通じて、生徒たちはリーダーシップに関する新しい視点を育み、日本と米国の緊密な関係について、理解を深めることができました。
プログラム中には、在ロサンゼルス日本国総領事館を表敬訪問し、室田総領事やスタッフの方々とのリーダーシップについて有意義な対話の時間を過ごしました。さらに、このプログラムでは、米日カウンシル(USJC)のメンバーやリーダーを招いて、アドバイスに溢れたパネルディスカッションを聴く機会もありました。プログラム期間中は、地元の高校、カリフォルニア工科大学、ドジャース、ジャパン・ハウス、全米日系人博物館、ロスアンゼルス地域フードバンク、ミュージアム・オブ・トレランス、テラサキ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校など、参加者たちは様々な団体や機関を訪れました。それぞれの訪問先での対話から、参加者たちは歴史や科学、文化交流の視点を通してリーダーシップと将来の進路や可能性について多角的に考える機会を得ました。最終日にはレセプションが開催され、在ロサンゼルス日本国総領事館の石井彩領事と、米日カウンシル会長兼CEOであるオードリー・ヤマモト氏が出席し、参加者に激励の言葉を送りました。
また、このプログラムのハイライトの1つは、ホームステイ体験でした。生徒たちはアメリカの家庭に迎えられ、アメリカの日常生活を実際に体験しました。ホストファミリーとのつながりにより、生徒はアメリカ文化を体験し、異文化間の深い理解を育むことができました。
参加者である園田桃子氏は、ホームステイをはじめとするコミュニケーションの側面を振り返り、次のように述べました。「当初は緊張して、自分の意見を英語でうまく伝えられませんでした。でも今は、家族の一員であるかのように一緒に時間を過ごすことができます。これは、お互いにコミュニケーションを取ろうと努力し続けたからだと思います。ホストファミリーやこれまでに会った方々は、辛抱強く私の話を聞いてくれ、背中を押してくれました。飾らずに自分を表現し、対話を続けることの大切さを学びました」
もう一人の参加者である山本美怜氏は、次のように述べました。「このプログラムではたくさんの人に会い、彼らそれぞれのストーリーを伺いました。彼らのおかげで新しいことに挑戦する自信を得ることができ、本当に感謝しています。彼らの強さや、リスクがあるにも関わらず新しいチャレンジをしたいという姿勢に、感銘を受けました。人生には、決断を下さなければならない瞬間がたくさんありますが、そういう時でも、リスクを恐れずに挑戦できる人でありたいと思います」。
帰国後、参加者はそれぞれの高校でプログラムでの経験を発表するとともに、プログラムで学んだことを活かして、日本とアメリカの架け橋となるリーダーとして活躍することが期待されます。