カリフォルニア州の10名の高校生が宮城県と岩手県を訪問
7月30日から8月3日に「Kibou for LA」を通して、カリフォルニアの10名の高校生が宮城県と岩手県を訪れました。本プログラムは、2025年1月に発生したイートン火災により被害を受けたカリフォルニア州アルタデナおよびパサデナの高校生が、2011年の東日本大震災と津波の被災地における復興・再生の取り組みを実際に体験し学ぶことを目的としています。
参加者は、宮城県庁を訪問し、伊藤副知事より激励の言葉をいただきました。さらに、3.11東松島震災復興記念館を訪問し、東日本大震災と津波による甚大な被害、直後の復旧活動、そして継続的な長期復興計画を目の当たりにしました。東松島市の防災備蓄倉庫では、先進的な地域の防災への取り組みを学びました。アリソン・カンポス氏は「このような倉庫があれば、私たちの地域の火災の際に非常に役立っただろう」と述べました。自衛隊基地では、ブルーインパルスの戦闘機アクロバット訓練を見学し、日本の自衛隊が高い訓練を受けた救助隊を通じて災害支援を行っていることを学びました。
大船渡高校では、2025年に発生した岩手県最大の森林火災である大船渡火災の被災経験を持つ学生たちと交流しました。恐怖や喪失の体験を共有する一方で、笑顔や明るい笑い声があふれる心温まる交流の場となりました。
参加者はプログラムを通して、イートン火災の復旧と再建への強い決意と深い洞察を得ました。東北とカリフォルニアの共通の経験と課題に理解を深めるにつれ、地域社会を支援し続ける決意はさらに強固になりました。参加者の歩みは、単なる忍耐力だけでなく、復興と団結、そして相互理解に取り組む両国と多くのコミュニティの絆の深化を象徴しています。