世代を越えた交流:TOMO-KIN × USJC リバース・メンターシップ・セッション @ NEC本社
2025年6月25日、日米カウンシルージャパン(USJC)とTOMODACHIアラムナイ・リーダーシッププログラムにより、東京のNEC本社において、TOMO-KIN × USJC リバース・メンターシップ・セッションが開催されました。このセッションでは、新興の若手リーダーと経験豊富なベテランリーダーが一同に会し、世代を越えた交流が実現しました。このイベントは、世代を超えた交流のプラットフォームとして機能し、一般的なメンターとメンティの役割を逆転させることで、若手プロフェッショナルとベテラン双方に新たな意見交換や学びの場をもたらすことを目的としました。
セッションはNECの企業概要から始まり、同社は100年を超える企業歴史と最近の動向を共有し、生成AIへの注力を強調しました。また、女性従業員とリーダーの数を増やし、企業内の多様性を促進する将来の目標も語られました。
「リバースメンターシップ」は、ベテランプロフェッショナルが積極的な聴き手となることで、職場における世代間の理解を深めることを目的として設計されました。あらかじめ設定されたローテーションスケジュールを通して、メンティ(ビジネスリーダー、外交官、法律専門家、シニアエンジニアなど)は、TOMODACHIアラムナイと若手リーダーと複数の小グループセッションで交流し、メンバーが入れ替わる形式で進行しました。各セッションでは、現在の急速に変化する職業環境に関連するテーマに焦点を当て、ワークライフバランス、リーダーシップスタイル、キャリアの流動性、目的志向の仕事の役割などについて議論されました。
この逆転するというユニークなスタイルを取り入れる事では、経験豊富なビジネスリーダーたちは、若年層から新たな視点を受ける機会を得ることが出来ました。
「このようなイベントに参加するのは初めてだったため、本当に興味深かったです。上司が直面する課題を別の立場から見ることは、目から鱗が落ちるような経験でした」と、TOMODACHI カケハシ イノウエ・スカラーズプログラム(2015年)のアラムナイであるライリー・桝永氏は語りました。
「人生で初めてメンティとして参加する素晴らしい経験でした」と、米日カウンシルージャパン代表理事であるヘンリー・高田氏は述べました。
「私のグループ全体で驚くほど一貫していたのは、人々が尊重し合ってコミュニケーションを取る点です。それが大きな気づきでした。メンターは上から目線で話されることを望んでいません。彼らは対等な立場でコミュニケーションを取られることを望んでいます」と、TELL Japanでエグゼクティブ・ディレクターを務めるあるロイアン・ドイ氏は指摘しました。
「このイベントは本当に楽しかったです——異なる分野で働く人々と出会う絶好の機会でした。彼らから多くのことを学び、メンターとのミーティングは稀有な機会でした」と、TOMODACHIストーリー・ジャムアラムナイの笠柳大輔氏は付け加えた。
ラウンドテーブルディスカッションとメンター・メンティ双方の経験の振り返り・共有の後、参加者はNECビルのレセプションホールに移動しました。夜の締めくくりはグループ写真とネットワーキングレセプションで、参加者がよりカジュアルに交流する機会が提供されました。その後、TOMODACHIとUSJCの今後のイベントに関する発表が行われ、今夏開催予定の「次世次世代サミット」と「第37回 Business Advisory Board」が紹介されました。イベントは参加者を対象にした抽選会をもって終了しました。
対話、相互尊重、もろく壊れやすいことを受け入れる空間を創造することで、TOMO-KIN × USJCリバースメンターシップセッションは、世代間理解が次世代のリーダー達とイノベーションを推進する可能性を示しました。このイベントは、メンターシップが一方通行ではなく、複数の価値観に基づいた相互理解を築き、年齢や役職に関わらず誰もが意味のある貢献ができることを再確認させるものでした。