プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:アリアナ・サンティアゴ氏
アリアナ・サンティアゴ氏は、カリフォルニア州の2024-2026年度TOMODACHIアラムナイ地域代表で、ラグナ・ニゲール(カリフォルニア地域)を拠点としています。彼女はダラスで開催されたTOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議のアラムナイであり、大学はSouthern Methodist University (SMU)を卒業しました。人々と文化を理解することに情熱を注ぎ、現在オムニコム・コマースの戦略とストーリーテリングディレクターとして働いています。アメリカと日本のマーケティングの違いに魅了されて、アリアナのキャリアの大部分はアメリカと日本を往復する形で進んできました。日本語と文化の学位を取得するほど、その分野に熱心に取り組んできました。子どもたちとのボランティア活動が大好きで、最近名古屋からの日本人学生向けにアートとサイエンスのキャンプを教える機会を得ました。彼女の目標は、カリフォルニア州の広大な地域にわたるTOMODACHIアラムナイを結ぶことです。
大和ハウス学生リーダーシップ会議でのご経験を教えていただけますか?
私はSMUの3年生だった時にこのプログラムに参加しました。アメリカで生まれ育った私にとって、このプログラムに参加するために来た国際的な日本人学生と交流する初めての機会でした。一緒にリーダーシップを養うための多くのワークショップを行いました。例えば、スパゲッティで橋を作るような活動です。
TOMODACHI地域代表としての主な役割は何ですか?
地域における橋渡し役として、人々が異なるプログラムや他の校友、米日カウンシルとつながるお手伝いをしています。通常は、地域に新しく来たアラムナイと連絡を取り、リソースを提供し、イベントへの参加を促す役割を担っています。
日本語と文化の学位を取得したと述べられていましたが、その経験について教えていただけますか?
米日カウンシルとTOMODACHIプログラムに深く関わる中で、日本と日本文化について十分な知識がないことに気づきました。そのため、学士号取得に加え、地元のコミュニティカレッジで日本語プログラムを受講しました。この経験は、伝統的な学位では開けなかった多くの扉を開いてくれました。例えば、最近の活動で言うと、名古屋からの日本人学生向けのサマーキャンプを企画・運営をしました。チームと共に、彼ら向けの芸術や科学のプログラムを企画・実施する機会を得ました。
日本文化とマーケティングに興味を持ったのはいつですか?
日本のマーケティングに興味を持ったのは、ソフトバンクとC.C.レモン(爽やかなレモンソーダ)の広告を見た時です。ソフトバンクの広告には、おじいさんの声をしたかわいい犬が登場し、広告で描かれたふわふわした犬とのギャップが印象的でした!そのCMに魅了され、通信広告の興味深いアプローチだと考えました。C.C.レモンの方は、女の子が学校キャンパスをパルクールで駆け回るプロモーション広告でした。これらの広告を見て、なぜ企業がそのような方向性やキャンペーンを選んだのか疑問に思いました。アメリカ版のマーケティングプログラムとは大きく異なるため、両国がマーケティングキャンペーンやアプローチをどのように発展させたのか、その「なぜ」に深く掘り下げるようになりました。
電気工学の学士号を取得されたことを拝見しました。工学から戦略とマーケティングへの転身はどのようにして実現したのでしょうか?
インターンシップがきっかけで転身することになりました。これは皆さんにぜひ試していただきたい経験です!最初のインターンシップは工学系の役割でしたが、マーケティング部門で働く人に出会ったことで、彼らがどのような仕事をしているか聞いてマーケティングに魅了されました。そのため、2回目のインターンシップでは、工学とマーケティングが半々になる仕事を選び、それが非常に楽しかったことに気づきました。3回目の夏期インターンシップではマーケティングに専念し、卒業後は同様の企業で働きました。
Omnicom Commerceの戦略ディレクターとして、どのようなお仕事をされているか教えていただけますか?最近特にワクワクしていることや、達成したことはありますか?
この分野についてどれほど知られているか分かりませんが、小売業のブランド(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、コストコなど)のマーケティングキャンペーンの計画には多くの工夫が凝らされています。本質的に、私は消費者が購入できるキャンペーンの企画と実行を支援しています。私たちは多くの楽しいキャンペーンを実施していますが、特に気に入っているのは限定フレーバーの発売です。現在、実際に手に入るものの一つがプリングルズの夏限定フレーバー「ビール缶チキン」です!これはバーベキューをテーマにしたキャンペーンで、とても楽しく取り組めました。
戦略とマーケティングの分野で働く上での課題は何ですか?
必ずしも自分が選ぶクライアントと仕事ができるわけではありません!そのため、製品のメリットと、消費者にとって有益な点を抽出して理解してもらうバランスが重要だと思います。これにより、私自身が購入する製品に対する感覚や理解が深まりました。これらの製品の背景や考え方を学ぶことで、消費者としての意識が高まりました。
TOMODACHIアラムナイ地域代表として参加する中で、何を成し遂げたいと考えていますか?また、地域代表としての、最も思い出深い経験は何ですか?
昨年の年次総会で、USJCの若手プロフェッショナルがネットワーキングなど様々なスキルを実践できる「ローンチパッドワークショップ」を初めて担当しました。ワークショップの途中で、全員に立ってもらい、名刺を交換し、学んだことをミニゲームで実践する機会を設けました。今年のハワイ年次総会では、リーダーシップと紛争解決をテーマにしたもう一つの「ローンチパッド・ワークショップ」を企画する予定で、代表として幅広いプログラムを実施できることが最も魅力的な点の一つです。
将来、地域代表になりたい人へのアドバイスはありますか?
地域代表になることを決める時、最も役立つことの一つは、コミュニティ内の多様なグループと出会うことに積極的になることです。TOMODACHIは一つのグループに過ぎず、地域を出入りするアラムナイ達がいる中で、十分な人数やつながりを集めるのが難しいかもしれません。地域内のコミュニティグループを理解することが重要です。例えば、ロサンゼルスにはJAPAN HOUSE、全米日系博物館など、さまざまなアートギャラリーなどがあります。これらの素晴らしい組織は、独自のプログラムとリソースで活動しており、パートナーとして素晴らしい存在です。カリフォルニア全体として、地域でのつながりを築くことを恐れないでくださいと伝えたいです。
このアラムナイ・ハイライトインタビューは、2025年6月7日にカミール・二階堂が行ったものです。彼女は現在TOMODACHI アラムナイ・プログラムのインターンです。