TOMODACHI Tanaka Sangyo Agricultural Exchange Initiative: Climate and Food System Awareness Program が開始
「TOMODACHI Tanaka Sangyo Agricultural Exchange Initiative: Climate and Food System Awareness Program」の一環として、オンラインによるオリエンテーションが2024年10月6日(日本時間)に開催されました。本プログラムは、世界的な課題である気候変動と農業に焦点を当て、新潟県とアメリカ・テキサス州の大学生が交流しながらリーダーシップを育成するものです。新潟県とテキサス州のそれぞれの大学から選ばれた計20名の学生が、この研修で初めて顔を合わせました。最初は緊張した様子も見られましたが、ブレイクアウトセッションでは活発な意見交換が行われ、互いの考えを共有する貴重な機会となりました。
オリエンテーションの最後には、本プログラムの協賛企業である田中産業株式会社(本社 新潟県上越市、代表取締役 田中康生)の常務取締役 田中朗之氏より、米作りへの熱い思いが語られました。田中産業は建設と運送を手掛けてきましたが、新潟の基幹産業である農業を守ろうと約30年前から農業に取り組んできました。農業を営む上で、難しい問題はたくさんあるが、食べることは生きることに直結することであるので、互いの農業の特徴や気候変動について学びを深めてほしい。そして、新潟市と60年近く姉妹都市交流を続けているテキサス州ガルベストン市と新潟県内の大学生が友情を育み、ともに明るい未来を目指してほしいとの激励の言葉が贈られました。
本プログラムでは、オンラインセッションに加え、テキサス(2025年3月)、新潟(2025年8月)での2回の対面研修が予定されています。両地域の多様な農業を取り巻くエコシステムや、農業と気候変動に関するSDGsをテーマにしたワークショップも実施予定です。緑豊かな田園風景と稲作で知られる新潟では、自然と調和した伝統的な農法を学び、テキサスでは大規模農業におけるオートメーション技術など、日本の農業の未来を担うための先進的な農業ソリューションを学ぶことができます。参加者の1人である新潟大学農学部生物資源学科2年の小出真氏は、「このプログラムを通してSDGsに関する国際的かつ実践的な経験を積み、将来に役立つリーダーシップを身につけたい」と抱負を語りました。参加学生たちは今後10カ月間、「気候変動×農業」という課題に対し、革新的な戦略を探求し、急速に変化する世界で活躍できる次世代リーダーとしての自信と国際感覚を養っていきます。