TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム2024、米国研修を実施
2024年8月5日から16日に「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム2024」の米国研修が実施され、日本全国の10名の看護学生が、ニューヨーク市、ニュージャージー州、ワシントンD.C.を訪問しました。
参加者は6月から4度の事前研修で、災害看護についての基礎知識、リーダーシップ、東日本大震災などについて学び、米国研修に挑みました。
米国研修では、ハリケーン・サンディーなどの自然災害だけでなく、同時多発テロ事件など人為災害などにおける看護師の役割など、多角的に学びました。参加者の小川舞桜氏は、「医療従事者も地域に住む方も、1人でも多くの人の命を救いたいという気持ちは同じであること、そして看護において対象理解が求められているという看護の基盤は、国を超えても同じであることを知りました。そのため、わたしはどこにいてもどのような立場でいても、目の前の苦しんでいる人を救いたい、という気持ちを大切にしたいと思いました」と語りました。
米国研修最終日には、米国研修の成功を記念しレセプションが開催され、在アメリカ合衆国日本国大使館 佐藤勝総務行使、Children’s National HospitalのExecutive Vice President、MaryAnne Hilliard氏、米日カウンシル共同理事長スーザン・モリタ氏らが、参加者に激励の言葉を送りました。
レセプションでは、9期生を代表し、小川舞桜氏と安田琳氏がスピーチを行いました。小川氏は、「医療従事者も地域に住む方も、1人でも多くの人の命を救いたいという気持ちは同じであること、そして看護において対象理解が求められているという看護の基盤は、国を超えても同じであることを知りました。そのため、わたしはどこにいてもどのような立場でいても、目の前の苦しんでいる人を救いたい、という気持ちを大切にしたいと思いました」と語り、安田氏は、「フードバンクなど地域で行われている支援を実際に見ることで、災害の復旧期に携わる看護以外の互助への解像度が高まりました。日本においても、災害看護は様々な職種と連携をしていくことが大切であるため、これからは復旧期における他職種と連携した支援に関しても意識していきたいです」と語りました。
参加者は帰国後、11月に兵庫県で開催される「世界災害看護学会」でのプロジェクトに向け準備を行い、学びを地域に還元していくことが期待されます。