第32回米日カウンシル ビジネス・アドバイザリー・ボード ミーティング:包括的な健康維持のための予防医学の展望について議論
1月24日、東京アメリカンクラブにて第32回ビジネス・アドバイザリー・ボード(BAB)ミーティングを開催しました。米日カウンシル評議員会副会長の田中正明氏のリーダーシップの下、多臓器・肝移植で著名な加藤 友明教授(コロンビア大学)を基調講演者に迎え、「ウェルネスの追求:予防医療の現状と展望」と題してお話いただきました。本イベントには、50名のビジネスリーダーならびに次世代リーダー代表として計7名のTOMODACHIアラムナイとインターンが参加しました。
講演に先立ち、参加者を代表して米日カウンシル評議員の平井 一夫氏(ソニーグループ)、南 砂氏(読売新聞)、馬上 英実氏(日本産業パートナーズ)の3名からスピーチが行われ、ネットワーキングを促進しました。
講演の中で、加藤教授は、近年、日本で大腸がん患者が急速に増加している事例を紹介し、がんの増加には肉を中心とする食の欧米化が影響していると言及しました。病気を予防し総合的な健康を追求するためには、身体機能、認知機能、心臓機能を維持することが重要であると強調し、器質性疾患の早期発見及び機能障害による潜在的危険性に焦点を当てた「360 Screening」や高血圧を予防するための食事療法である「DASH(Dietary Approach to Stop Hypertension)」を提唱しました。最後に、加藤教授は生活様式を見つめ直し積極的に管理することで、健康を維持するだけでなく、病気や認知機能の低下を防ぐことができると聴衆に呼び掛けました。
TOMODACHIアラムナイの芝軒 奈央氏(TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Program’19)は、「本イベントへの参加を通じて、どんなに困難なことでも成し遂げられると信じる勇気を周囲に与えたいという自分の意志を再確認することができた」と述べました。