Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Program、米国研修と帰国報告会を実施
2023年8月6日から18日にかけて、Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Programが開催され、日本から9名、米国から6名の大学生がワシントンD.C.でのプログラムに参加しました。プログラムでは、市民社会、セクターを超えたパートナーシップ、そしてその理解を活かして日米の社会課題に取り組む方法を学びました。
プログラムの第1週目は、政府機関、著名な非営利団体、企業財団などの経験豊かな専門家を交えての講義やパネルディスカッション、対話が実施されました。参加者たちは専門家の目線を通して理論を考察し、市民社会についての細やかな理解を得ました。
第2週目は、日米の参加者が3つのチームに分かれ、これまでに学んだ知識をもとに、日本の社会課題解決のための革新的な市民社会プロジェクトを立案しました。チームワークと創造性を発揮した1週間は、8月18日の審査員に向けたプレゼンテーションでクライマックスを迎えました。各グループのプレゼンテーション後には、学生の提案を様々な側面から明確化するため、審査員からの質疑応答の時間が設けられました。1つ目のチームのプロジェクトは、地域レベルでの社会貢献活動やお祭りへの参加を通して、日中間の緊張を和らげようとするものでした。2つ目のチームは、大学生ボランティアを小学校に派遣し、男女間の不平等を助長するジェンダー規範について児童に教えるプログラムを提案しました。最後に、3つ目のチームは、東京の高齢者の社会的孤立を和らげるため、大学生ボランティアが中心となり、現代的なスキルを教え、若者と高齢者の社会的繋がりを構築するワークショップの開催を提案しました。
8月22日には、日本からの参加者が本プログラムを支援するモルガン・スタンレーの東京オフィスを訪れ、報告会に出席しました。参加者は、日本オフィスの社長室長であるデイビッド・リチャーズ氏による談話の後、今回の経験を振り返って発表しました。米国学生にとっては自由参加のセッションであったにも関わらず複数の学生がZoomで参加し、この短期プログラムがいかに影響のあるものだったかを語りました。彼らのオンライン参加は、日米双方の参加者が本プログラムを通じて深い絆を築いたことを物語りました。プログラムを振り返り、参加者の一人である大道寺空氏は次のように語りました。「様々なセクターの役割や、セクターを超えたパートナーシップについて学ぶことができました。チームプロジェクトでは日本とアメリカの学生と協働し、自分の強みと弱みが分かりました。将来についてはまだ決まっていませんが、このプログラムで培った国際的なリーダーシップスキルや自信は、将来自分の支えになってくれると思います。」