TOMODACHI住友商事奨学金プログラム第9期生 東海岸研修
TOMODACHI住友商事奨学金プログラム第9期生が、東海岸研修のためワシントンD.C.とニューヨークを訪問しました。参加者は2つのグループに分かれ、1つ目のグループは3月13日から17日、2つ目は3月20日から24日の日程で訪問しました。
東海岸研修では、米州住友商事(SCOA)幹部とのディスカッションや、SCOAスタッフへの留学体験のプレゼンテーションを行いました。また、在ニューヨーク日本国領事館、SCOAおよび米日カウンシルのワシントンD.C.事務所を訪問した
東海岸研修を通じて、日米で活躍する人々と直接対話し、留学を通してアメリカでの異なるライフスタイルに適応する経験をした学生にとって、人生や仕事に関する示唆に富んだアドバイスが相次ぎ、心に響くものがあったようです。
SCOAのワシントンD.C.オフィス政府関係部門を訪問した際の、James Winslow氏との話の中で、山本泰輝氏は、「たった一つの法改正が企業に与える影響や仕事量の大きさに興味を持ちました。特にSCOAのように様々な業界をカバーする大企業は、変化に気を配る必要があります。また、全く異なる業務を行う多くの部署が、互いに関連し合いながら、会社そのものを作り上げていることに魅力を感じました」と振り返りました。
ニューヨークやワシントンD.C.の米日カウンシルスタッフとは、懇親会にて交流しました。米日カウンシルのデベロップメントマネージャーであるサンカリー 美希氏は、「人と人との関係を築くことの大切さ」を強調しました。武内賢太氏は、「ビジネスの成功は、良いアイデアや製品を持ち、人との強いつながりやネットワークを構築することだ」と実感し、その言葉が印象に残ったと話します。日米の架け橋となるような仕事をしたいが、将来どの道に進むかはわからないという学生も、日本社会と日米関係に貢献したいと感じたようでした。
べネディクト・ダフニ氏は、米日カウンシルの副会長であるフレッド・カタヤマ氏が「もっとリスクをとれ」と言ったことが、米国に住む自分たちのアイデンティティを考えるチャンス与えてくれたと感じたとのことです。日本での教育では、計画を練り上げ、完璧にプランしてから着手することが、習慣になっていることが多いですが、カタヤマ氏は、計画に時間をかけて実現がゼロになるよりも、失敗する可能性があっても創造することを勧めました。リスクを取ってこそ、戦略のどこが良かったのか、どこを改善すればもっと良くなるのかが見えてくることを学びました。
学生たちは、ブロードウェイショーやピザツアーも楽しみました。今野圭梧氏は、「楽しくショーを観賞できました。アメリカに来て、自分のコンフォートゾーンから抜け出すのに勇気がいりましたが、キャンパスライフにも慣れ、今では新しいことに挑戦するのがほんの少し怖いだけです。新しいことに挑戦することは、誰にとっても常に怖いことであり、そう感じることは悪いことではありませんが、新しいことに挑戦することは大切なことだと改めて実感しました。2つ目の気づきは、自分が楽しむことで他の人が喜んでくれて、その結果、自分も幸せになれるということです。アラジンのショーが人気なのは、役者が役を演じたり、歌ったり、観客を楽しませることを楽しんでいるからだと思います」と語りました。