イノウエ・スカラーズ日本での滞在を満喫
2月28日、TOMODACHIカケハシ イノウエ・スカラーズプログラムは、北海道の東海大学と提携したオクラホマ州のノースイースタン州立大学の奨学生とともに、東京・秋葉原で最終プレゼンテーションを実施しました。今回はプログラムの最終イベントということで、2つのグループがプレゼンテーションを行い、帰国後のアクションプランについて報告しました。
発表者の一人は、YouTubeで600人以上のフォロワーを持つ人物で、3月に旅行ブログを作成し、日本文化やアイヌと身近な先住民族の歴史や苦悩の共通点について学んだことを伝える予定だそうです。また、別の発表者は、教授を目指している大学院生で、将来の学生に日本について教え、日本の建築物や博物館を訪れて、自分の目で日本の芸術を見る機会を作りたいと話していました。
各奨学生のアクションプランが話し合われた後、彼らはプログラムを通して日本でのハッとした瞬間を聴衆と共有しました。多くの学生が、「ホストファミリーと過ごした時間」が最もハッとした瞬間であったと共有しました。また「日本での生活は、違ったライフスタイルの側面を見ることができる素晴らしいものであり、非常に貴重な機会で した」とも述べています。ホストファミリーが快く学生を迎えてくれ、ホストファミリーとじっくり話すことで、日本文化の深い部分まで学ぶことができたようでした。博物館でイヌイットの人々について学んだことで、自分の祖先について考えさせられ、「このために自分はここにいるんだ」とハッとさせられたという奨学生もいました。
このプログラムを通じて、奨学生は、日本人同士が協力し合い、「私 」だけでなく、「私たち」であることがいかに重要かを学びました。個人主義的な社会で育ってきた奨学生たちは、みんなが支え合う社会で生きることで、「私たち」の本当の意味を知り、自分の世界観が変わったと感じたようでした。
最後に、奨学生たちは口をそろえて、「もっと海外の人に日本に来てもらい、観光ではなく、実際に生活して文化を体験してほしい」と語りました。ソーシャルメディアやウェブサイトでは限られた知識しか得られず、より深く調べ、日本人と話し、交流しなければ、日本やその文化の真の意味を理解することはできないと付け加えました。
他のイノウエ・スカラーズは、ランドルフ・メイコン大学、ハワード大学、ハワイ・パシフィック大学、ヘンドリックス・カレッジから参加しています。