プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:植田彩花氏
植田彩花氏は、TOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Programのアラムナイです。
医学研究者を目指しており、視野を広げ、柔軟な発想と世界に関する様々な知識を持ったリーダーになるために、本プログラムに応募しました。2022年から始まったこのプログラムでは、14名の日本の高校生が米国を訪れ、10日間のスタディツアーに参加しました。現在、兵庫県立小野高等学校に在学中。
以下のスピーチは2022米日カウンシル アニュアル・カンファレンスにて行われました。
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皆さんこんにちは。植田彩花です。私はこの夏、TOMODACHI Toshizo Watanabe Leadership Programに参加し、他の13人の日本の高校生と一緒にロサンゼルス地域で10日間を過ごしました。このプログラムを通じて、私は多くの刺激を受けました。
まず、私は人との出会いの大切さを学びました。このプログラムを通して、アメリカでそれぞれの目標に向かって努力する多くの人々に出会いました。その中でも、UCLAの学生、カルテックの学生、研究者の方々のお話が印象に残っています。「失敗を恐れず、目標に向かって前進しなさい」と励まされました。彼らに共通しているのは、強いモチベーションで夢を追いかけ、さまざまな人との出会いを大切にしていることです。私の夢は、医学研究者になることです。4年前、母ががんになったことをきっかけに医学に興味を持ち、重い病気で苦しんでいる人を救いたいと思うようになりました。でも、本当にその夢が叶うのだろうかと不安になることもあります。 そんな中、彼らの話を聞いて、もっと強い意志を持って、チャンスを逃さずに夢を追いかけたいと思うようになりました。
第二に、このプログラムによって、私のリーダーシップに対する認識は大きく変わりました。皆さんに質問させてください。皆さんはリーダーシップに対してどのようなイメージをお持ちですか?多くの人が「人を引っ張っていく人」「大きな行動を起こす人」というイメージを持っていると思います。私もプログラムを受ける前はそのようなイメージを持っていました。私はホロコースト博物館や全米日系人博物館を訪れ、歴史的には有名ではないものの、社会にとって重要な役割を果たした人たちのことを知りました。彼らは少しの抵抗と勇気で、例えば家族の絆を強くしたり、悪い状況でも差別と戦ったりと、少しずつ周りの世界を良い方向へ変えていきました。私は今、リーダーシップを発揮するということは、小さなことでも誰かのためにできることをすることだと考えています。それは私にとって大きな気づきであり、そのようなリーダーシップを取りたい、取っていきたいです。
最後に、未来を創る次世代の一員として、私自身の思いをお伝えしたいと思います。私の夢は、病気で苦しんでいる人を助けるため、医学の研究者になることです。そして、多様性が尊重され、多くの人が幸せに暮らせる世の中にしたいです。私一人では世界を変えることはできませんが、より良い方向に向かうように、小さな行動を積み重ねていくことが、今の私の考えるリーダーシップです。例えば、学校やプライベートで倫理に反する行為や差別に直面したら、それを解決するために行動します。そして、リーダーとして活躍するために、今日のように多くの人と出会う機会を生かし、人種や国籍、年齢、性別に関係なく、さまざまな人と関わっていきたいと思っています。
皆さんには、次世代を担うリーダーとして、今一度、一人ひとりが社会のために何ができるかを考え、積極的に行動していただきたいと思います。そして、明るく素晴らしい未来を一緒につくっていきましょう。