プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:中島遥氏
中島遥氏は、2022年4月から春・夏期のTOMODACHIアラムナイ・インターンとして活動しています。2019年にTOMODACHI Metlife Women’s Leadership Programに参加し、初めて海外に行くチャンスを得、そこで出会った人々からモチベーションと刺激を受けました。英国に留学し、日本の大学を卒業した後、アラムナイ・コミュニティに還元すべくTOMODACHIアラムナイ・インターンシップ・プログラムに参加しました。文学とフェミニズムに関心を寄せており、現在は国際基督教大学の修士学生としてフェミニズムの観点から日本の文学を研究しています。
このインタビューは、2022年4月21日にTOMODACHIアラムナイ・インターンの熊澤帆夏氏によって行われました。
Q1. TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Program(TMWLP)に参加したきっかけは何ですか?また、プログラムへの参加前後での変化はありますか?
私がTOMODACHIプログラムに参加したきっかけは、同じプログラムに参加した大学の寮の先輩から話を聞いて興味を持ったことでした。TMWLPでのアメリカ研修は私にとって初めての海外経験であり、様々な場面で活躍するロールモデルとなる女性の先輩方との出会いに自信をもらいました。比較的男性中心の社会である日本はジェンダー平等とは言いがたく、自信をなくすことも多くありました。しかし、このプログラムでメンターとして参加した女性の方から様々な場面での活躍の話を聞き、自分もあきらめたくないという気持ちが芽生えました。その後の人生や意志決定をポジティブな方向に変化させる大きな分岐点になり、そこで培った自信をきっかけにイギリスへの留学を決意しました。
Q2. イギリスの留学で学んだことは何ですか?
主に文学とジェンダー学を学びました。イギリスで最も印象的だったことは、老若男女問わず芸術や演劇を身近に感じられる環境があったことです。そこで、芸術や演劇は自分の考えや感情を表す、自己表現を行うきっかけになるということに気が付きました。日本では自分の考えや意見を発表しづらい環境にあるのに対し、イギリスの大学に留学している際、同じ授業に参加していた学生が積極的に自らの意見や考えを発表する姿を見ました。私は自己表現力、意見や考えを発表する力、伝える力の不足を感じ、もっと積極的に発言することの必要性を学びました。
Q3. ジェンダー論を専攻しようと思ったきっかけは何ですか?
大学生の時に読んだ本がきっかけでフェミニズムについて知りました。ジェンダーの観点からみると、「当たり前」だと思っていたことに違和感を持ち始め、見え方が全く変わりました。それに、好きな文学や映画を、ジェンダーの観点から見る面白さも分かるようになりました。今は日本文学のなかで女性がどのように描かれてきたかを研究しています。
Q4. TOMODACHIアラムナイ・インターンシップへ応募したきっかけと、インターンシップを通してやりたいことは何ですか?
私は当初、TOMODACHI地域フレームワークに参加し、地域代表になりたいと考えていました。しかし、当時学生であった私はまだ参加対象ではないということを知り、代わりにTOMODACHIアラムナイ・インターンシップを紹介していただきました。自分に様々な出会いや経験を提供してくれたTOMODACHIとまた何かの形で関わりたいと考えていたため、インターンシップへの参加を決めました。このインターンを通してやりたいことは主に2つあります。1つ目はアラムナイ・イベントやプログラムの運営をサポートすること。もう1一つはTOMODACHIアラムナイとのインタビューを通してプログラムでの経験やそれらをどのように活かしているのか話を聞くこと。特にアメリカのアラムナイに今までの経緯やTOMODACHIプログラムに参加したきっかけなどを聞いてみたいです。
Q5. 遥さんにとってTOMODACHIとは?
私にとってTOMODACHIは仕事、興味関心、専門の異なる様々な人に出会うことで視野を広げてくれる場所です。米日カウンシルの宇多田カオルさんの「出る杭は打たれる。でもみんなで出る杭になれば強くなれる」という言葉が印象に残っています。TOMODACHIでは、それぞれが強い考えやビジョンを持ち、違う考えを持ちながら尊重しあい、活動しているからです。
Q6. 将来の展望は何ですか?
メディアやNPOで働きたいと思っています。研究で得たことを活かしながら、ジェンダー平等のための活動を続けていきたいです。
Q7. 高校生、若い人へのメッセージ
「やってみなければ上手くいくか、失敗するかどうかもも分からない。だからまずは挑戦してみてほしい」。私の高校生活は学校と家を往復する生活でした。勉強も部活も良い経験でしたが、TOMODACHIのようなもう一つの居場所を見つけられたら良かったと思っています。様々な活動をしている人と関わりを持ち、活動を共にすることで、自らの視野と可能性を広げることが大切だと思います。