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    コラム

    次世代サミット2021 1日目 閉会の辞:村上日奈子氏

    Hinako Murakami

    村上日奈子氏は、TOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムのアラムナイです。宮城県石巻市出身。小学校6年生の時に、日本の東北部を襲った「三重災害」である2011年の東日本大震災を経験し、地域貢献をしたい、自分に何かできないかと考えるようになりました。高校生の時に、TOMODACHIプログラムに参加し、アメリカの文化や国際的な環境に感化され、アメリカの大学に進学しました。現在は地元である石巻に戻りフィッシャーマン・ジャパンの海外事業部で地元の商品を海外へ輸出する仕事を行っています。

    このスピーチは、次世代サミット2021の1日目に、閉会の辞として発表されたものです。

    皆さん、こんにちは。TOMODACHIアラムナイの村上日奈子と申します。今日は私のバックグラウンドと、どのような壁を壊してきたか、Breaking Barrierしてきたかをお話ししたいと思います。

    私は宮城県石巻市に生まれました。石巻は温暖な気候で、食べ物もおいしく、豊かな自然のなかで育ちました。
    そして、小学校の卒業を控えていた私たちは、思い出作りとしてドッジボールをしていたときに東日本大震災を経験しました。
    日本にいる私たちは“地震”というものに慣れていたため、それほど甚大な被害を受けるとは思っていませんでした。

    先生方の誘導で体育館の安全な場所に避難させてもらい、津波を直接見ることはありませんでしたが、気づいた時には体育館のドアの半分まで水が来ていました。
    電気が通らない、水が出ない、外は瓦礫で荒れ果てている、家族にも会えなかったことからこれはただ事じゃない。幼い私にも大変なことが起きたんだと感じました。
    海が近かったため家は全壊で、大好きだった家族同然の犬も失い、避難所生活に強いストレスを感じていました。

    そんな時、当時駐日大使だったルース大使が私たちの小学校に来てくださり、アメリカの強力なバックアップに私の家族も感動していました。その後米軍の方々のサポートにより瓦礫の片付け、支援物資、シャワーの提供をしていただいたことはとてもありがたく、強く心に残っています。
    英語での会話は難しく、自分の気持ちをストレートに伝えることができずもどかしい感情になり、お礼が言いたいのに言えなかったことがとても悔しくて英語を真剣に習い始めました。

    内陸の高校に進学し、津波を経験したことのない友達と初めて同じクラスになり、友達と私の中で被災の温度差や劣等感を感じていたときにTOMODACHIプログラムと出会い、応募しました。

    そのプログラムではUCバークレー校で3週間寮生活をし、リーダーシップや地域貢献、地域再生について学びました。
    アメリカに住んでいる学生の方々と接し、共通するのは、「自分の意見をはっきりと主張する」という点です。周りの空気を読むことが大事にされる日本とは大きく違う点で、「個性」を重んじ、積極性や自分の意見を持っていることに感銘を受けました。自分だけではなく他人の個性を尊重するということは多数の意見に偏りがちな日本とは違い、アメリカで大きく影響を受けた点です。
    そんな異色の世界にとても感銘を受けこの国で勉強したい。ここで生活をしてみたい。と思うようになり、家族を説得し高校卒業後、単身アメリカに渡りました。
    最初はニューヨークの語学学校に行き、そこでの経験をばねにカリフォルニアの大学に進学しました。勉強は大変でしたが、英語が上達し、客観的に日本を外から見ることができるようになりました。
    そんな中、いつも行っていたカリフォルニアのアーバインにある日本食レストランで宮城県産のマコカレイ、金華さばが入り、そのお寿司を初めていただきました。
    日本に住んでいた時は宮城の魚のおいしさにあまり気づいていませんでしたが、その時食べたお寿司がすごく美味しくて隣にいたアメリカ人のお客さんに地元のお魚だと言うことを自慢しました。
    「地元にこんなおいしいものがあるのはいいね」
    と言われ、それから日本食、地元のお魚について色々考えました。

    大学を卒業し、日本に帰国して就職活動をする中で、留学の経験を活かし、アメリカと日本との懸け橋になりたいと思うようになりました。
    縁があり、フィッシャーマン・ジャパンに入社しました。フィッシャーマン・ジャパンは、震災後に若手の漁師や魚屋が集まってできたチームで、「日本の水産業を3K(かっこいい、稼げる、革新的)に」をコンセプトに活動しているチームです。私はそこで海外販路開拓の担当として、石巻の美味しいものを、アメリカ、そして世界に広げています。

    東日本大震災で色々なものを失いましたが、私にとってはTOMODACHIプログラムがきっかけでピンチをチャンスに変えることができました。
    これからもこの経験を活かし、TOMODACHI世代の一人として日本とアメリカや世界の架け橋になり、より多くのことを発信していきたいと思います。そして、皆さんも自信をもって一歩外に出ることにより、視野を広げたくさんの経験を持ち帰り、それを生かすことができます。各自がBreaking Barrierをし、世界をそして地元を変えていってほしいと思います。

    ありがとうございました。

    2022.01.27
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