TOMODACHI Story Jam for Youth with Disabilities、 コロナ禍における体験から得た学びを発信
2021年11月19日(米国時間)、11月20日(日本時間)に、TOMODACHI Story Jam for Youth with Disabilitiesのファイナルイベントがオンラインで開催され、プログラム参加者及び関係者を含む52名が集いました。
8週間にわたり開催された若者のリーダーシップ育成を目指す本プログラムには、日本とアメリカより障がいを持つ計10名の大学生や若手社会人が参加し、コロナ禍における経験を掘り下げました。プログラムの一環として毎週実施されたセッションでは、アクセシビリティの壁を感じた出来事や、その壁をどう乗り越えたか、コロナ禍での自分自身に対する気づきや、それらの洞察や経験をどのように自分やコミュニティに活かしていくかを話し合いました。また、各セッションには障がいを持つジャーナリストやストーリーテラー、インフルエンサー、そしてアドボケイト(権利の擁護や提言を行う人)やアクティビスト(活動家)などのゲストスピーカーが日米両国より参加しました。ゲストスピーカーは、両国でのアクセシビリティの壁やアドボカシーの役割について意見を交換し、参加者が今後も自身の体験を積極的に発信することで社会に変化をもたらしていくよう後押ししました。
11月のファイナルイベントでは、プログラムの集大成として、プログラム参加者がそれぞれの体験やアドボカシーメッセージをまとめた動画を上映しました。また、プログラムの経験を振り返り、プログラムで得たリーダーシップやストーリーテリング、アドボカシーのスキルを今後どう発揮していくかを発表しました。
動画の上映に際し、林田光来氏は、次のように述べしました。「このプログラムに参加して、アドボケイトとして自分がどれほどの道のりを歩いてきたのかを振り返ることができました。私を支えてくれる人たちがいなければここまで来ることは出来ませんでした。私の動画を通して、障がいのある人達の声を形にして社会に届けるとはどういうことなのか、考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。」
本イベントでは、ノースロップ・グラマン・ジャパン 最高責任者 オム・プラカシュ氏が、プログラム参加者たちのパワフルな動画と障がい者のアドボカシーメッセージを称えました。また、在日米国大使館 文化交流担当官のシャノン・ドーシー氏は、次のように述べました。「デジタルストーリーテリングを通じてコロナ禍の経験を探求することは、私たちがポストコロナの世界を想像する際に非常に役立ちます。ストーリーテリング自体は、さまざまな背景や経験を持つ人々からの多様な意見をまとめるのに役立つため、アイデアを探るための効果的なメカニズムです。」
本プログラムは、ノースロップ・グラマン社の多大なる支援を受け、マサチューセッツ大学ボストン校地域インクルージョン研究所(ICI)によって実施されました。