「ポストコロナの世界で求められるリーダーシップとは?」26名のTOMODACHIアラムナイが経験したことのない事態に直面したときのリーダーシップについて学ぶ
2020年8月22日、23日、9月6日の3日間に渡って、TOMODACHI世代グローバル・リーダーシップ・アカデミー(GLA)2020が開催されました。今年で8年目となる本プログラムは、コロナウィルスの影響を受けて、初めてオンラインでの開催となりました。例年と異なる形式での実施にも関わらず、東北出身の高校生・大学生のTOMODACHIアラムナイ(過去のプログラム参加者)26名が参加しました。
今回は「ポストコロナの世界で求められるリーダーシップとは?」 をテーマに、変化する社会に素早く対応し、変革を創り出している企業や団体の代表から事例を学ぶとともに、グループでのディスカッションを通じて、リーダーシップについての考えを深めました。
初日はチーム憲章の策定から始まり、「敬語を使わない」「遠慮せず自分の意見を言う」「みんな違ってみんないい」など、各チームごとに多彩な活動方針が誕生しました。
午後は、キーノートスピーカーとして、fabbit株式会社 代表取締役社長 田中保成氏より、全世界にコワーキングスペースを提供している同社としてコロナウィルスの発生後、何を優先して社の取り組みを決めたのかをお話しいただきました。危機的な状況においては意思決定を素早く行い続ける大切さ、判断の精度を高めるために多様な経験を積んで引き出しを増やしておくこと、そのためには失敗を恐れずに行動をし続けることが重要だとお話をいただきました。
2日目はバーチャルフィールドワークとして、ジブラルタ生命保険株式会社、カルビー株式会社、認定特定非営利活動法人カタリバ、世田谷区区議会議員から4名のリーダーをお招きし、コロナウィルス蔓延後の取り組みや、これからの社会で求められるリーダーについてお話をいただきました。4名の方々は、コロナウィルスの発生以降、新たなサービスを世に生み出し、素早く組織の体制を整えた経験をお持ちで、未曾有の状況に遭遇した際に、リーダーがどんなメンタリティであるべきか、とても示唆に富んだお話を展開していただきました。
プログラムの2日目から3日目までは2週間の時間があり、その間、参加者たちはSlackとZoomを活用して、チームでのプレゼンテーション作成に取り組みました。オンラインツールだけでのコミュニケーションは、時に誤解を招いたり、うまく自分の考えが伝わらなかったり、回線の不調で会話が途切れたり、一筋縄では行かないことも多くありました。それでも参加者らは、粘り強く対話を重ね、考えを深め、プレゼンテーションを磨き上げていきました。
最終日には、活動の集大成として「グローバルリーダーとは?」というテーマで全6チームがプレゼンテーションを行いました。「グローバルリーダーとは月である」「玉入れの匠である」「釣り人である」など、ユニークな喩えが並び、参加者らはその論拠を生き生きと、かつしっかりと語りました。どの発表にも2週間の議論の成果が出ており、ゲストの方々より多くの称賛の言葉をいただきました。
プレゼンテーション後には、参加者の中から選抜された2名のアラムナイがスピーチを行いました。TOMODACHIサマー2019ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムに参加した三浦向陽氏は「「リーダーシップとはなにか」これは永遠の問いだと考えます。今後もその答えを探していくつもりです。私たちは、不測の事態や困難に直面した際も「自覚」さえあれば、誰でもリーダーになれることを決して忘れません。」と述べました。
TOMODACHI Honda文化交流プログラム2015のアラムナイである豊田紗綾氏は、「私は、「リーダー」という言葉通りの意味に囚われ、自分に様々な制約をかけていたことに気づかされました。管理をすることや与えることだけがリーダーではなく、共に戦い高め合い対応していくこともリーダーとして必要な要素であると肌で学ばせていただきました。」と述べました。
最後の振り返りでは、これまでに経験がなかったオンラインという形式に対して、最初はすごく不安だったと、素直に気持ちを吐露する参加者が多くいました。しかし同時に、本プログラムに参加できたことでどれだけの学びやつながりが生まれたか、不安を乗り越えて一歩を踏み出すことができて良かったか滔々と語ってくれ、難しい社会情勢の中でも取りうる手段を模索し、オンラインでの開催に漕ぎ着けることができたという経験の価値を、参加者全員で承認し合う時間となりました。
参加者の一人、のアラムナイである鈴木愛海氏は「プログラムを通して、毎日の行動の1%を変えれば人生が変わる、という言葉が心に残りました。今後は、1%を変える行動をしていきたいです。」と述べました。
本プログラムはプルデンシャルの多大なるご支援により運営されています。