プログラム参加者・TOMODACHIアラムナイに聞いてみました!:三原 黎香氏
三原黎香氏は、2020年Building the TOMODACHI Generations Morgan Stanley Ambassadors Programのアラムナイです。上智大学国際教養学部の2年生で、今年5月からTOMODACHIアラムナイ・インターンとして活動を始めました。
Q1. なぜBuilding the TOMODACHI Generations Morgan Stanley Ambassadors Program (以下、BTG プログラム)2020に参加しようと思ったのですか?
このプログラムを知った時、2つの点に関心をもちました。1つ目は市民社会やセクター間のパートナーシップついて実際に非営利団体、行政、企業などで活躍している方から話を聞けることです。2つ目はプロジェクト・プランニングです。このプログラムでは、プロジェクト・マネジメントについて本格的に学びながら、実際に日本の社会問題に取り組むためのプロジェクトを計画することができると知り、ぜひチャレンジしたいと思いました。
Q2. プログラムでいい友情を築くことができましたか。最初に出会った友人は誰でしたか?
日本からの参加者の中で最初に出会った友人の1人は、京都出身の杏果です。彼女はパイロットになるという目標をもっていて、それに向けた情熱がとても印象的でした。杏果はフライトをとても愛していて、夢を叶えるためにできること全てを実践していました。例えば、普段から少しでも時間があれば空港へ行き、展望デッキから飛行機を見ていると話していました。アメリカへの機内でも、フライトの記録を書き、フライトアテンダントやパイロットと話していました。私と同じ大学生で、これほど夢に向かって積極的に行動している人に出会ったのは彼女が初めてでした。私は、自分の夢に向かって具体的な努力をして来なかったことに気がつき、彼女のように行動を起こしたいと思いました。
Q3. 確かに、将来の明確な目標をもっている人は少ないと思います。杏果さんに出会い、将来の目標に向けて行動を起こそうと思ったとのことですが、何か新しく始められたことはありますか?
私は将来、美術の分野で働き、たくさんの人がアートに親しめる場を作りたいと思っています。アーティストになりたい人は美術大学に通うことが多いと思いますが、私はそうではありません。そこで、学校で美術を勉強していなくてもできることは何かと考え始めました。まず思いついたことは、毎日何かを描くことです。これまでは、時間がないので日常的に絵を描くことは難しいと思っていましたが、帰国してから、僅かな時間でも描いてみようと思い立ちました。また、自分の絵を他の人に見せることにも慣れたいと思い、描いた絵をインスタグラムに載せ始めました。今後は、アマチュア向けのコンテストに応募してみたいと思っています。
Q4. なるほど。プログラムをきっかけにいろいろな人と知り合い、自分の経験について深く考えることはとても良いことだと思います。プログラムについてさらにお尋ねします。特に印象に残っているアクティビティは何ですか?
一番楽しかったのは、チームでのプロジェクトです。チームのメンバーとはワシントンで初めて顔を合わせ、2週間という短い時間の中でゼロからプロジェクトを作りました。私たちのチームは「United Amigos Coalition」という名前で、3人のアメリカからの参加者と4人の日本からの参加者、計7人で構成されていました。チームワークで印象に残っているのは、メンバー同士で常にアイディアや考えを聞き合っていたことです。全員が互いの発言をよく聞き、1人も欠かさず会話に参加できている環境を作るよう配慮していました。それまで、自分の意見を言うことばかりに力を入れがちだった私にとって、このグループワークは新しい発見になりました。大切なことは、チームの全員が議論に参加し、全員の声がそれぞれの耳に届いていることだと気がついたからです。このプロジェクト・プランニングをきっかけに、私のグループワークへの取り組み方は大きく変わったと思います。
Q5. 2月にアメリカから帰国した時は、世界的なCOVID-19感染拡大の只中だったと思いますが、日本に帰ってきた時どう感じましたか?
状況は、想像していたより遥かに深刻だと感じました。もしBTGプログラムに参加していなかったら、私はもっと落ち込んでいたと思います。でも、このプログラムで様々な刺激を受けたことで、自分なりにできることをしながらポジティブな気持ちを維持し、この時間を乗り越えようと思うことができました。インスタグラムで自分の絵を発信したり、インターネットで関心のある記事を見つけて読んだりして楽しみましたし、BTGプログラムで出会った仲間とオンラインで話したりもしました。実は、この間ワシントンで出会った友達の誕生日をみんなでZOOMを通して祝いました。
Q6. 素敵ですね。帰国後、TOMODACHIアラムナイ・インターンをしようと思ったきっかけはなんですか? そして将来の目標を見すえて、TOMODACHIでのインターンを通してどんなことを達成したいですか?
BTGプログラムに参加して私自身の成長を実感し、プログラム終了後も参加者にインパクトを与え続ける、という点がTOMODACHIの大きな特徴だと思いました。そして、プログラムに参加したアラムナイの、その後の成長をサポートするTOMODACHI アラムナイ・リーダーシップ・プログラムの運営についてもっと知りたいと思い、インターンに挑戦することにしました。
将来の目標に向けて、私はクリエイティビティを駆使して様々な人にメッセージを伝えるスキルを身に付けたいと考えています。そこで、インターンシップでは、TOMODACHIアラムナイにアラムナイ・プログラムの魅力を最大限に伝えられるよう、広報に携わりたいと考えています。本格的な広報に挑戦するのは初めてですが、様々なツールを使いながらチャレンジしていこうと思います。
Q7. 最後に、あなたにとってTOMODACHIとは何ですか?また、これからTOMODACHIプログラムに参加する方に向けたメッセージがあれば教えて下さい。
私にとってのTOMODACHIは「広げる」、「深める」、「つなげる」の3つの要素が含まれた場所だと思います。自分の考えや興味を広げ、自分自身について深く知り、明日への自分に繋げられる存在です。実際、BTGプログラムは帰国後も私に刺激を与え続けてくれています。
これからTOMODACHIプログラムに参加する方へ。ぜひ、プログラムで出会うたくさんの人と積極的に言葉を交わしてみて下さい。様々な参加者との出会いの中で、きっと自分に生かせる新たな発見があると思います。TOMODACHIは、私に「すると決めれば何でもできる」という自信をくれました。将来に向けて次のステップを踏み出すきっかけをくれたTOMODACHIにとても感謝しています。