第9回U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminar 最終審査会にて3組の優秀チームを選出
2019年12月14日、東京都内にて「The 9th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminar」最終審査会が開催され、8月の中間発表会で選出された6チームがビジネスプランを発表しました。
メインセミナーから最終審査会までの間、自分たちのビジネスアイデアを醸成するため各チームは様々な取り組みを行いました。特に具体的なプロダクトやサービスを作るために、ユーザーへのリサーチや専門機関、関連企業などの方へのヒアリングを数多く実施しました。自分たちのアイデアを真剣にブラッシュアップする過程では、チームメンバー同士の価値観が衝突し、チームの活動が難しくなるような時もありました。しかし、チームとして諦めずに自分たちの想いを実現するために協力しながら進めた結果、どのチームも熱意がこもった魅力的で素晴らしいプランを発表することが出来ました。
審査の結果、優秀チームとして以下3チームが選出されました。
洗足学園高等学校 「Fishレスキュー隊」
多くの魚が人間の捨てたプラスチックゴミを誤飲して命を落としています。これは、魚が大好きな私たちにとって悲しいことです。近年研究が進む生分解性プラスチックは分解までに長時間を要する欠点があり、魚の誤飲防止には限界があります。魚がとても大好きな私たちは世界初の魚が嫌いな味の天然成分を含んだ生分解性プラスチック「エネフィッシュ」を開発し、魚が誤飲するリスクを軽減するプランを作成しました。
京都府立木津高校「ソーシャルビジネス研究班」
マイクロプラスチック問題を「柿渋」を使って解決するプランを提案します。カキタンニンが高分子性構造をしていることに着目し、紙製品に塗布することで耐久を発揮します。使い捨てプラスチック製品をなくし、柿渋で代用することを目指します。
横浜市立南高等学校「ますだぶる」
緑豆パウダーを使った対症療法的な新しい熱中症対策を提案するプランです。パウダーの開発と並行して緑豆を地元から地道に広めていく事で、世界中の人々が安心して暮らせる熱中症0(ゼロ)の社会を目指します。
優秀チームに選ばれた3チームは、2020年2月9日から15日に予定している、一週間の米国シリコンバレーのスタディ・ツアーに参加し、海外の多様な視点に触れ、各チームごとのビジネスプランをさらに前進させていきます。また、惜しくも選出されなかったチームへのサポートも引き続き行い、プロジェクトを応援していきます。
参加学生は、「セミナーに参加し、プランも自分自身も成長することが出来て、とても貴重な経験でした。今まで沢山サポートしていただき、その度に心強さを感じていました。これからもっと想いを形にできるよう頑張ります」と述べました。
セミナーで出会った仲間は、TOMODACHIアラムナイとしてネットワークを構築していきます。学生同士が互いにフォローしあい、メンターである社会人との関わりを今後も継続することで、「仲間に良い影響を与える人材」として、日米でアントレプレナーシップを発揮できる若者が一人でも多く輩出されることを期待します。
本プログラムは、ボーイング社の多大なる支援を受け実施されました。