500名以上の児童生徒ならびに教員がTOMODACHI ゴールドマン・サックス・ミュージック・アウトリーチ・プログラムから刺激を受ける
2019年9月から11月にわたり、アメリカの非営利団体ヤングアメリカンズが、岩手、福島県の公立小中学校を訪問し、6回のワークショップを「TOMODACHI ゴールドマン・サックス・ミュージック・アウトリーチ・プログラム」にて開催しました。
ヤングアメリカンズは1992年から学校やコミュニティで、「アウトリーチ」と呼ばれる音楽やダンスを通じた教育活動を実施しており、小・中・高校生たちと共にわずか1、2日で歌やダンスのショーを作り上げます。参加者は世界共通言語である音楽を通して共に学び、お互いの強みを尊重し、自分の可能性を発掘します。また才能とエネルギーに満ちたヤングアメリカンズのキャストとの交流を通して、自信を持ち、異なる言語や文化を学ぼうという意欲を刺激します。
2019年は、このアウトリーチを通して計6校の小中学校で6回のワークショップが開催され、500名以上の児童生徒ならびに教員が参加しました。参加者は両親や観客の前で、ヤングアメリカンズと共に熱心なパフォーマンスを披露しました。
ワークショップの終わりに参加した児童生徒からは、「ショーに参加したことでとても達成感を得ました。ヤングアメリカンズやクラスメートと一緒に(ショーを)作り上げられたことが一番良かったです」「英語をもっと勉強して海外の大学で勉強したいです」「他の人の意見や気持ちを考えることができるようになりました。みんなそれぞれの考え方を持っていて素晴らしいです」などと感想があがりました。
フィードバックは教員や保護者からもあり、児童生徒たちの変化を目の当たりにするとができたという声が寄せられました。教員からは、「児童生徒たちが成長していく上で、前向きなフィードバックや褒めることの大切さを学びました」「居心地の良い居場所から抜け出すことの大切さを児童生徒たちは学びました。いったん抜け出せたら、なりたい自分になれる無限の可能性をもっているのです」と、父兄からは子どもたちがとてもワクワクしながらプログラムへ参加し影響を受けているという声があがりました。また、「子どもたちがとてものびのびしていることに元気づけられました」「子どもたちってなんて素晴らしいのだろうと改めて気づかされました」という感想もあがりました。
福島県楢葉町の再建により、多くの住民が町へ戻ってくることができましたが、残念ながらまだ引き続き支援を必要とする過酷な状況であると、楢葉調律楢葉中学校の校長は述べ、「私たちが楢葉町へ戻ってきて4年となります。もともとは、250名の生徒がおりましたが、4年経過した今でも28名ほどの生徒しか戻ってきておりません。多くの生徒たちは今もまだ惨害を被った地域で不安定な状況にあります。そんな状況下ではありますが、このヤングアメリカンズのワークショップは生徒たちに未来への希望、そして何事にも屈せずにやり通す勇気を与えてくれました」と語りました。
本プログラムはゴールドマン・サックス・ギブズの多大なる支援を受けて実施されました。