2019年米日カウンシル・アニュアル・カンファレンス開催:TOMODACHIアラムナイの代表者が次世代リーダーとして登壇
2019年11月4日から5日、「画期的なアイデアと大胆なリーダーシップ ~日米関係の次なるステージ~」をテーマに、カリフォルニア州ロサンゼルスで「2019年米日カウンシル・アニュアル・カンファレンス」が開催されました。あらゆる分野で活躍するおよそ650名の日米のリーダーが一堂に会し、様々なセッションや講演が開催されました。
アニュアル・カンファレンスの前日11月3日に行われた「メンバーズ・デイ」では、TOMODACHI世代のパネルディスカッションが開催され、パネリストとしてモニカ・エストラーダ氏と高島菜芭氏がTOMODACHIアラムナイを代表して登壇し、TOMODACHIプログラムを通して刺激を受けたことやその後の活動へどのように繋げていったのかなど、自身の経験を語りました。
また同日には「TOMODACHI世代の研修会」が行われ、「日系アメリカ人が米国で経験してきたことへの理解」と題した過去の日米間の歴史を振り返るワークショップや効果的なコミュニケーション手法および自己紹介の方法についてのワークショップなどが、実施されました。
研修会に参加した、「TOMODACHI住友商事奨学金プログラム」2019年の奨学生、で現在ミシガン大学に留学中の近藤耕太氏は、「ミッチェル・T・マキ氏は、祖父母がハワイへ移住し、第二次世界大戦中にどのような困難を経験してきたのかを語ってくださいました。その話を聴き、曾祖父がエンジニアとして線路建設のため日本の統治下にあった中国へ送られていたため、祖父が第二次世界大戦中に中国で生まれていたという家族の歴史と重なり、その場で共有しました。またその後、祖父に電話をかけ話を聞きました。もしこのワークショップに参加していなければ、このような機会は得られなかったでしょうし、祖父とこの話題について話すこともなかったでしょう」と述べました。
同じく参加者の「TOMODACHI住友商事奨学金プログラム」2019年の奨学生で、現在ハワイ州立大学マノワ校に留学中の大城和輝氏は、「多くのTOMODACHI世代が日米両国で挑戦をしていることを考えると、たとえ気持ちが落ち込んでいる時でも、ベストを尽くすエネルギーをもらえます。私たちが築いてきた友情は特別なもので、一生続けていきたいと強く感じています」と述べました。
11月4日、アニュアル・カンファレンスの本会議統合セッションでは「TOMODACHI世代:未来を形作る次世代リーダー」が行われ、TOMODACHIアラムナイを代表して、小松夏実氏と伊津野舞佳氏の2名が登壇し、TOMODACHIイニシアチブについて、さらに自身のプログラムでの体験について共有しました。
「TOMODACHI 住友商事奨学金プログラム」、「TOMODACHI-STEM @ Rice University Program」のアラムナイである小松夏美氏は、「TOMODACHI世代を代表してスピーチを行う機会を頂き大変光栄でした。スピーチの準備はこれまでの経験や成長を振り返る良い機会であり、改めてTOMODACHIを通して出会えた皆様への感謝の思いを感じました」と述べました。
「TOMODACHI米日ユース交流プログラム」、「TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Program」のアラムナイである伊津野舞佳氏は、「大規模な会場で650名もの参加者の前でプレゼンテーションをさせて頂き、大きな自信につながりました。自信をもち、想いを言葉で届けられるようになることは私の渡航前からの目標でしたが、このチャンスによって確実に一歩前進できたと思います」と述べました。
カンファレンスの冒頭では、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長は、次のように述べました。「TOMODACHIイニシアチブは2021年に10周年を迎え、さらに活動は続いていくでしょう。およそ8,000名にのぼるアラムナイが今日の日米関係に貢献し、コミュニティへ還元し、我々を刺激してくれることでしょう。未来を担うリーダーたちのパイプラインとして、TOMODACHIを次の時代まで継続させるべく積極的に取り組んで参ります」
本会議、午後の部では、在米日本大使館公使、四方敬之氏より2020年に開催される東京五輪の成功にむけての特別講演、続いてチーフ・アスリート・オフィサー・LA2028、ジャネット・エバンス氏より2028年のオリンピックへ向けての展望についての特別講演が行われました。本特別公演の最後に在日米国大使館 文化・スポーツ交流担当官マイケル・ターナー氏が登壇し、在日米国大使館とTOMODACHIイニシアチブがスポーツマネジメント分野における日米交流とリーダーシップ育成のための新プログラム「TOMODACHI-U.S. Embassy Go for Gold Leadership Program」の設立を発表しました。
この発表の場として、米国の中でロサンゼルスほど相応しい場所はありませんと、マイケル・ターナー氏は述べ、「オリンピックはロサンゼルスのDNAの一部であるといってもよいでしょう-LAの過去であり、また未来でもあります。本プログラムの参加者は、ロサンゼルスからたくさんの事を学ぶことでしょう。そして彼らは(日米の)友好関係をさらに強固に発展していくことでしょう。スポーツ交流プログラムに投資していくことで、友好関係をより深化するための新しい機会が生まれるのです」と参加者へ語りかけました。
- 2019年米日カウンシル・アニュアル・カンファレンスについて、詳しくはこちら。