ランドルフ・メイコン大学の学生が訪日、宮城県で震災と復興について学ぶ
米国人学生たちが日本について、また東日本大震災や津波被害など、自然災害の歴史について学ぶことを目的とする「TOMODACHI ランドルフ・メイコン・リサーチ交換プログラム」は、今回実施された2週間の訪日プログラムをもって完結することとなりました。
2015年当初は、「TOMODACHIテイラー・アンダーソン記念基金リサーチ交換プログラム」として、2つの団体が交換留学プログラムのパートナーとなり、始まりました。 今回のプログラムでは訪問を訪日と渡米と2度にわけ、2018年9月に石巻専修大学の学生と教員がランドルフ・メイコン大学を、2019年6月にランドルフ・メイコン大学の学生と教員が石巻専修大学を訪れました。
ランドルフ・メイコン大学の一行はそれぞれ教員と学生を含む4組のチームにわかれ、東日本大震災の被害や事実を口頭で聞き取り記録、災害復興に関する芸術の役割や災害に対する組織能力や政府の回答についての分析、そして災害後の日本における家族と里親の役割比較といった実証研究を行いました
東京では、一行は池袋防災館を訪れ、地震シュミレーターや緊急災害時の訓練を体験しました。また一行は、「テイラー・アンダーソン記念基金」の共同議長でもあった、藤崎一郎元駐米特命全権大使を訪問しました。
宮城県石巻市では、東日本大震災と復興について熱心に学びました。滞在中、地方自治体職員とともに石巻市と女川町を訪れ、震災生存者の方々に会うことや地元の社会事業に携わる企業を訪問する機会もありました。さらに、教員と学生がペアになりそれぞれの研究を実地調査ため、石巻専修大学の教員から説明を受けました。また、同大学では、参加者へ文化的な体験の場として、着付けワークショップを開催していただきました。
この経験を振り返って、参加者は、「TOMODACHIは、日本文化と日本の人々に引き合わせてくれる、一生に一度の機会を与えてくれました。学部生のうちにこのような経験ができるとは思ってもみませんでした」と述べました。
このプログラムは、トヨタ自動車、三菱商事、日立製作所の寛大な支援で設立されたTOMODACHI交流基金から資金提供を受けています。