日本における看護学生の能力開発、リーダーシップの育成を図る 「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム」5期生が決定
2019年6月5日
公益財団法人米日カウンシル-ジャパン
日本における看護学生の能力開発、リーダーシップの育成を図る
「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム」5期生が決定
公益財団法人米日カウンシル-ジャパン(所在地:東京都千代田区、以下、「米日カウンシル」)が運営するTOMODACHIイニシアチブ ※1(以下、「TOMODACHI」)は、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ ※2(本社:東京都千代田区、以下、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」)とのパートナーシップにより企画・実施する「TOMODACHI J&J災害看護研修プログラム」(以下、「本プログラム」)の第5期参加者(以下、「5期生」)を決定しました。
日本における災害医療や看護を専攻する学生の専門知識の深化、および次世代を担うリーダーシップの育成を目的とする本プログラムは、TOMODACHIの趣旨に賛同したジョンソン・エンド・ジョンソンをパートナーに迎え、2015年に開始されました。当初4年間は東日本大震災の被災地出身または在住の看護学生を対象とし、累計35名の未来の看護師に学びの機会を提供してきました。
この実績を踏まえ、ジョンソン・エンド・ジョンソンとTOMODACHIは、本年度よりプログラムの参加者を全国から募集することを決定、厳正なる審査を経て、現在全国各地で看護師を目指す8名の参加者を決定しました。
本プログラムは、主に①事前研修、②米国研修、③事後研修の3部構成となっています。①事前研修は6月と7月に仙台で実施されます。②米国研修は8月には13日間にわたり実施され、同研修ではニューヨーク州、ニュージャージー州、ワシントンD.C.に所在する、災害医療や看護を専門とする米国有数の施設や団体を訪問します。更に参加学生は、③事後研修として、米国研修での学びを基に自身で活動を企画・実施し、その内容を12月に最終報告会で発表します(プログラムの詳細は後述)。 本プログラムに参加する看護学生は、約7カ月にわたる研修を通して、自身の体験や教訓、学びを生かし、災害や有事に対応する知識や実践的スキルを身につけます。また、プログラム終了後には、災害看護分野を牽引する次世代のリーダーとして、各地域で活躍していくことが期待されています。 さらに、参加者が自身の学びを各地で広め、還元していくことで、日本の災害看護の基盤強化および発展に貢献することを目指します。
本プログラム5期生の決定に伴い、米日カウンシル代表理事アイリーン・ヒラノ・イノウエは次のように述べています。「ジョンソン・エンド・ジョンソンの多大なるご支援により、東北の災害看護の深化に取り組んできた本プログラムを、全国の意欲ある看護学生の皆さんに提供できることを大変うれしく思います。災害医療現場の最前線へその第一歩を踏み出そうとしている次世代のリーダーである看護学生のみなさんが、東日本大震災はもちろんのこと、様々な地域で起こった震災や災害の教訓を胸に、米国での学びを糧とし、日本の災害現場や災害医療の前線で即戦力として活躍していくことを望んでいます。」
今回、本プログラムの参加が決定した宮城大学看護学部4年生の小泉舞華(こいずみ まいか)氏は次のように述べています。
「中学1年生のときに東日本大震災を経験しました。津波の被害にあった友人もおり、災害時の避難行動の知識があって自ら行動ができていたらひとりでも多くの人の命を救えたかもしれないと、とても悔しい思いをしました。その時の経験から、災害救急に対応できる看護師を目指しています。米国研修では、異文化の中でたくさんの人々のお話を伺い、自分の意見も発信できるような深いコミュニケーションを取り、震災を受けた方々の看護には、身体面のケアだけではなく、気持ちに寄り添う心のケアがとても大切だということを伝えてきたいと思っています。このプログラムで学んだことを基に、地域住民と一緒に災害時のための日ごろからの事前対策を考え、医療分野における東北復興のために貢献できればと考えています。」
‐記‐
「TOMODACHI J&J災害看護研修プログラム」スケジュール
▼事前研修(6月−7月)
災害看護専門家によるワークショップや渡航前のオリエンテーション、
昨年参加者との交流等を予定
・仙台:6月8日(土)~9日(日)
・仙台:7月6日(土)~7日(日)
▼米国研修(8月)
13日間、ニューヨーク州、ニュージャージー州およびワシントンD.C.における災害医療・看護の専門施設や団体を訪問予定。現地で最先端技術を学ぶ他、東日本大震災での経験を共有
・8月4日(日):日本を出発、同日米国着
・8月16日(金):米国を出発、翌日17日(土)日本着
▼事後研修および報告会 (9月-12月)
米国研修における学びを地域に還元する活動を展開
・事後研修(仙台):9月21日(土)~22日(日)
・報告会 (仙台):12月1日(日)
以上
※1 TOMODACHIイニシアチブについて:
TOMODACHIイニシアチブとは、東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指す米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップで、日本国政府の支援も受けています。日米関係の強化に深く関わり、互いの文化や国を理解し、より協調的で繁栄した世界への貢献と、そうした世界での成功に必要な、世界中で通用する技能と国際的な視点を備えた日米の若いリーダーである「TOMODACHI世代」の育成を目指しています。
TOMODACHIイニシアチブウェブサイト:http://usjapantomodachi.org/ja/
※2 ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループについて:
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(コンシューマー カンパニー、メディカル カンパニー、ビジョンケア カンパニー)、ヤンセンファーマ株式会社で構成。
ウェブサイト https://www.jnj.co.jp/
【報道関係者からのお問い合わせ先】
米日カウンシル―ジャパン TOMODACHIイニシアチブ
広報担当 TEL:03-4510-3400 Email:tomodachi@usjapancouncil.org
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