TOMODACHIふくしま香LINKプログラム:福島のブランディングを通して、音で表現力を磨く
2019年4月13日、14日の2日間、今年度2回目となる「TOMODACHIふくしま香LINKプログラム」が福島県福島市の花見山公園で開催されました。本プログラムの目的は、福島県ならではの独自性と美しさを発見し、香りを活用した観光へ繋げていくことです。参加したTOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)たちは、香りの力で福島県の魅力を新たに創造していく機会となりました。
12名の参加者は、音を使って、花見山で感じる感性や心の動きについて表現することを課題とし、プレゼンテーションを制作。チェロ奏者の成田千絵氏、和太鼓奏者の上杉美穂氏、そして二胡奏者の中川えりか氏とプロの音楽家3名も加わってのコラボレーションとなりました。
初日、3つのグループに分かれた参加者たちは、公園が持つ独自の雰囲気と特色を音で捉えることに時間を費やしました。ほとんどの参加者は福島県出身でしたが、自分の過去の体験をイメージしながら曲を作り上げるという目的を持ち、地元に対する新しい発見や尊敬の念をもって花見山に登ったことは今までにない経験となりました。参加者のひとりは「香りと音をはっきりと感じながら山道を歩くのは、はじめてです。ガイドさんから雪の厳しさを伺い、山に対する敬意を持ちました」と述べました。
最終日となる2日目は、参加者と音楽家で花見山のイメージを盛り込んだプレゼンテーションの発表を行いました。復興、多様性、調和、自己発見、そして共存する力をテーマに音楽と言葉を用いたパフォーマンスを披露しました。
二胡とコラボレーションしたチームは、人生における幸福とは何かを発表。チェロとコラボレーションしたチームは、コミュニティと遺産について表現しました。和太鼓とコラボレーションしたチームは、山に生きる花々、音、人間、そして感情の多様性と独自性を様々な打楽器で奏で、美しいハーモニーと活気を与える音色を作り上げました。
参加者の一人菅野 采颯氏は「プログラムを通して、改めて地元って良いなと思いましたし、今そこにあるものを磨き上げることで、新しい視点を増やすことができることに気づきました」と、語りました。
このプログラムを通して、参加者は言葉を用いないコミュニケーション術を学びました。書いたり話したりする以外にも、イメージ、音、匂いが有効的にもたらすメッセージや感情で伝えられるコミュニケーションの手法があることを学びました。
本プログラムは、Air Aroma Japan株式会社の多大な支援のもと運営されています。