TOMODACHIカケハシ イノウエ・スカラーズプログラムを通して日米の学生が交流
2019年2月から3月にわたり、TOMODACHIカケハシ イノウエ・スカラーズプログラムを通して、それぞれ100名の日本人学生と米国人学生たち(計200名)が、10日間の交流プログラムに参加し、渡米または訪日しました。
故ダニエルK.イノウエ上院議員を称え設立された本プログラムを通して、参加者たちは、イノウエ上院議員の選出州であるハワイ州や日米関係への功績、公共事業への献身的取り組みと信念について学びます。また互いの国を訪問し、文化交流を通して、日米関係に関する理解を深める機会を持ちます。
日米の大学が1校ずつパートナーとなり、それぞれの大学を訪問しました。2018-2019年度は、下記の大学が選出されました。
・ワシントン・アンド・リー大学と金沢大学
・ハワイ・パシフィック大学と福岡女学院大学
・ソノマ・ステイト大学と名城大学
・マイアミ・デイド・カレッジと熊本大学
2019年3月3日から11日にわたり、ハワイ・パシフィック大学の23名の学生は、福岡女学院大学を訪問しました。学生たちは教育・文化交流活動に参加し、日本の大学生活について理解を深めました。また同大学の学生とお互いの相違点や自分たちの国をより良くしていく方法について議論しました。参加学生それぞれの世界観に影響を与え、生涯にわたる友好関係を築くとともに、将来を見据えたキャリア形成への大きな刺激となりました。
また学生らは福岡県朝倉市でホームステイを体験し、同市が2017年に受けた豪雨被害やまちの復興に向けたコミュニティの取り組みについて学び、大変感銘を受けました。
さらに学生たちは福岡県小郡市長と面会し、市が取り組む観光事業について話をお聞きしました。将来同市で働き、プロジェクトを手伝いたいと希望する学生もおり、ライカ・コロタン氏は「私はこれまでホスピタリティーや観光事業に関するプロジェクトに多く携わってきました。何らかの形で小郡市のプロジェクトに関わり、いつか日本に戻り自分のアイデアを共有したいです」と話しました。
4校の訪日中には、TOMODACHIアラムナイとの交流会が東京で開催され、4名のアラムナイがアメリカ人学生と交流しました。自身も2014年TOMODACHIカケハシ イノウエ・スカラーズプログラムのアラムナイであるリリー・ハート氏は、参加学生らに自身の経験を共有しました。リリー氏は「本プログラムの一期生として、プログラムの発展の様子を見ることができて嬉しいです。学生らの、日本社会の様々な面から刺激を受けたという話は、当たり前だと思っていることをまた違った視点から見ようという気持ちを私に再び起こさせてくれました」と話しました。