「TOMODACHI米日ユース交流プログラム」参加の 高校生12人がプレゼンテーションを実施
2017年7月15日から8月15日まで、「TOMODACHI米日ユース交流プログラム」が米国ワシントンD.C.と東京および東北地方で実施されました。ワシントンD.C.の公立高校から6名、神奈川県の慶応湘南藤沢高校から3名、TOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)3名の計12名が参加しました。双方向の1カ月にわたる本プログラムは5年目を迎え、2017年夏のプログラムはジョージ・ワシントン大学の寮に3日間滞在することから始まりました。博物館や歴史的建造物を訪れたり、ワシントンD.C.の地元コミュニティーに深く関わったりする中で、生徒らはアメリカの歴史や文化を調査・考察しました。地域のリーダーとの会談、ワークショップ参加(トピックは社会起業や写真ジャーナリズムからヒップポップやスラムポエトリー、キルティングまで)、地域サービスの体験、移民の方々と会談、地域のNGOについての学習、企業訪問、キャリア構築のためのパネルディスカッション参加という活動を実施しました。また、日中のプログラムに加えて日本人の生徒たちは地域の家庭でホームステイを経験し、米国社会における、生活の多様性について視野を広げました。
ワシントンD.C.滞在中に、生徒たちは本プログラムにご支援を頂いている、トヨタ モーター ノース アメリカ株式会社(TMA)オフィスを訪問し、さまざまな職種のプロフェッショナルからキャリアについてお話をうかがいました。TMA訪問後、参加者の小泉怜衣氏は「与えられたチャンスすべてに挑戦すること、そうすれば、それまでは分からなかった新しい道が見えてくる」ということを学んだと語りました。また、参加者は第2次世界大戦中に日系人強制収容所に収容された方や、広島の原爆の生存者、元受刑者の若い詩人と会談しました。こういった人々の体験談から、生徒たちは困難に直面した時に希望を持って前を向くことの重要性を学びました。立ち直る力について学んだことは、日本で実施されたプログラムの後半で生徒たちの心に響きました。7月末から8月15日まで、生徒たちは東京と東日本大震災で起きた津波で甚大な被害を受けた沿岸の町、宮城県気仙沼市および南三陸町を訪問し、コミュニティーの復興について学びました。
8月14日、アメリカンセンター JAPANで生徒たちは本プログラムで学んだことについて発表を行う機会を得ました。プレゼンテーションは、物語を伝える日本の伝統的なスタイルである紙芝居やドキュメンタリービデオなど多様な形で行われました。プレゼンテーション終了後にはレセプションが実施され、参加生徒のプログラム修了を祝うために集まった関係者と交流しました。
参加者の一人、スカイ・ジーニース氏は、プログラムを振り返って次のように述べました。「東北地方の被災地の人たちが前向きな姿勢でいることに非常に感銘を受けました。また、強い気力を保ち、困難があっても前向きな姿勢でいることを忘れないようにしたい。」