TOMODACHIアラムナイが在日米国大使館主催の討論会に参加、プログラムの体験談を共有
2017年2月7日、フルブライト留学制度利用者、国際ビジター・リーダーシップ・プログラム(IVLP)、E-teacher、TOMODACHIイニシアチブ等、さまざまな米国の交換プログラム参加経験者から選出された日本人リーダーのグループ「ミッション・ジャパン・プログラム・アラムナイ」の女性アラムナイ9名が、東京の在日米国大使館が主催した討論会に参加し、それぞれの体験談を共有しました。本討論会には、同大使館文化・交流担当官のデール・クライシャーと米国パブリック・ディプロマシー諮問委員会よりエグゼクティブ・ディレクターのショーン・パワーズ氏、及びシニア・アドバイザーのクリス・ヘンスマン氏が同席しました。
TOMODACHIイニシアチブからは、TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Program、TOMODACHI STEM Program @ Rice University の両プログラムのアラムナイ岩合美樹子氏が参加し、プログラムの経験を共有しました。帰国後、どのようにして自信と自覚を持ちながら客観的な立場から日本を見られるようになったか、更には経験を得て、STEM(科学・技術・工学・数学)の分野に興味を持っている「リケジョ」のために、より多くの機会を創る意欲を持つようになったと話しました。また岩合氏は、.cpeg(ドット・シーペグ)という冊子の制作を始めました。冊子は岩合氏の大学が資金を提供し、「リケジョ」の理解を促進し、強固なネットワーク作りに役立てられています。
討論の焦点となったのは、海外で実施される交換プログラムや研修旅行が与える強い影響力、そして、日本の若い世代が直面している課題でした。プログラム参加への道が言語の習得レベルに左右される点が課題の1つとして上がりました。岩合氏がこの問題について強調したのは、「学生がこういった機会にもっと目を向けるように奨励すること」の重要性です。また、この世界をより良い場所に変えるために、深い理解と自覚を持った学生が増えることにもなると付け加えました。
岩合氏は討論会が開催された会場に溢れていた熱気について触れ、次のように述べています。「参加者はエネルギーに満ち溢れていて、それぞれがゴールに向かう姿勢に非常に刺激を受けました。TOMODACHI世代が構築していく未来に貢献したいという決意が新たになりました。」
岩合美樹子氏について
東京理科大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程に在籍。2014年、TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programに参加し、TOMODACHI世代の一員となりました。プログラムに参加して、日本における女性のエンパワーメントに関連した機会を将来も求めていきたい、という強い気持ちが芽生え、メンターの存在の重要性を学びました。岩合氏はその後、TOMODACHI STEM Program @ Rice University に参加し、数値解析手法の権威であるテズドゥヤー・タイフン(Tezduyar Tayfun)教授から、今後の研究に役立てるために数値解析手法について学びました。岩合氏がSTEM Programに参加したことで、ライス大学の研究室との間で新しい交換プログラムが始まることになり、これから大学に入学する日本の高校生に新プログラムへの道を開くことになりました。岩合氏は2018年3月に修士課程を修了予定です。