東日本大震災から5年を迎える節目に、日本国政府とパートナーシップを強化、およびTOMODACHI交流基金を通し、東北支援を拡大
TOMODACHIレセプション開催
2016年3月4日 -米日カウンシルが運営するTOMODACHIイニシアチブ*(会長:アイリーン・ヒラノ・イノウエ、以下「TOMODACHI」)は、東日本大震災より5年を迎える節目に、レセプションを開催し、TOMODACHIの誕生のきっかけとなった東北の復興支援を強化し、次世代を担う若者の支援を拡大していく旨を発表しました。
また、同日、画期的な官民パートナーシップとして、山田美樹外務大臣政務官とアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長との間で「TOMODACHIイニシアチブにおけるパートナーシップの強化に関する覚書」への署名が行われました。本覚書はTOMODACHIパートナーシップとして、日本国政府とTOMODACHIを運営する米日カウンシルとの具体的な協力内容及び協力の実施体制について言及したもので、日本国政府を代表して外務省河野雅治政府代表が『TOMODACHIイニシアチブ・シニア・アドバイザー』に就任しました。本パートナーシップは、先般2015年11月に東京で初開催された、米日カウンシル アニュアル・カンファレンスにおいて、安倍晋三内閣総理大臣および武藤容治外務省副大臣によるTOMODACHIイニシアチブとの協力関係強化に対する表明を受けて締結されたパートナーシップで、今後包括的に協力し、日米関係の官民分野を牽引する次世代の人材育成と関係構築をさらに強化して参ります。
署名式典に先立ち開催されたラウンドテーブル(対談)では、東北出身者を中心としたTOMODACHIアラムナイと日米政府関係者、アイリーン・ヒラノ・イノウエ会長がテーブルを囲み、これまでの東北の復興と、TOMODACHIの歩みを振り返りながら、未来の東北や次世代リーダーとしての役割など、活発な意見交換を行いました。
TOMODACHIは、2012年の創設以来、これまで4,600名を超えるプログラム参加者であるTOMODACHIアラムナイを輩出しており、その内東北出身者は2,600名以上にのぼります。
併せて2012年よりトヨタ自動車株式会社、三菱商事株式会社、株式会社日立製作所の多大な支援により設立された「TOMODACHI交流基金」の更なる拡大を発表し、継続して東北の次世代を担う若者の支援に取り組んでいく旨も発表しました。
東日本大震災における多くの犠牲者への黙祷から始まったTOMODACHIレセプションの中で、在日米国大使館ジェイソン・P・ハイランド臨時代理大使は以下のように述べました。
「これまで、(TOMODACHI))プログラムを通じて日米関係の次世代に貢献し、尽力されてきた、アイリーン・ヒラノ・イノウエ会長と米日カウンシルに感謝の意を表します。」
また、日本国政府代表山田美樹外務大臣政務官は、「グローバル化が進む今日において、これからの東北、日米を支えるのは、グローバルな視点を持った次世代のリーダーです。TOMODACHIはその上で不可欠な取組みであると思っています。日本国政府は「TOMODACHIパートナーシップ」の下、TOMODACHIをこれまで以上に積極的に推進します。未来を担うリーダーを育て、東日本大震災からの復興、そして、日米関係の強化に貢献していきます。」と述べました。
アイリーン・ヒラノ・イノウエ会長は、関係者に向けて感謝の意を表しました。
「皆様のご支援がなければ、TOMODACHIは実現しませんでした。これまでプログラムやイベントの実施にご尽力を頂き、共に次世代リーダー育成に取り組んで頂き、心より感謝申し上げます。特にTOMODACHIの立ち上げ当初からパートナーとしてご支援いただいております、米国大使館へ感謝の意を表します。このユニークな官民パートナーシップは、ジョン・ルース前大使の想いやキャロライン・B・ケネディー大使をはじめ米国大使館の職員の皆さまの継続的なご支援がなければ成し得ません。また、河野雅治政府代表にTOMODACHIのシニア・アドバイザーとして就任頂き、大変光栄に思います。」
東北出身のTOMODACHIアラムナイを代表して、大谷史也氏(岩手県)は以下のように述べました。「TOMODACHIや数えきれない支援者の皆様に出会い、何があっても困難に立ち向かえるという信念を持てるようになりました。勤勉や共感、そしてボランティア精神やほんの小さな親切心から変革が生まれることをTOMODACHIが教えてくれました。またTOMODACHIは共に力を合わせ、活動することで素晴らしいことを達成できることを証明してくれました。」
また、アラムナイの米国代表としてケイティー・マクダーミット氏は東北に関する自作の詩を披露しました。