アマチ収容所保存会の米国高校生が大分県で日本との絆を深める
2015年7月6日から13日まで、アマチ日系人収容所保全協会に所属する15名の高校生と大学生がTOMODACHI CIE 日米草の根交流サミット・おおいた大会に参加しました。草の根サミットは、公益財団法人万次郎ホイットフィールド記念国際草の根センター(CIE)と開催地の有志によって結成される大会実行委員会の共同運営のもと、日米で交互に開催されています。サミット大会の目的は日米の友情を深め、両国の良好な関係を築き上げることです。またホームステイを通して年齢、言語を超えた日米間の交流の機会も提供しています。
アマチ日系人収容所保全協会は、日系アメリカ人が第二次世界大戦中に収容されていた「グラナダ日系人収容所」の保全活動をしているボランティア団体です。コロラド州グラナダに位置する収容所は、当時アマチ収容所とも呼ばれ、7,000人以上もの日系アメリカ人が収容されていました。本団体はグラナダ高校で社会科の教師を務めるジョン・ホッパー氏によって創設され、同校に通う高校生がボランティアとして活動しています。
高校生は訪日中、立命館アジア太平洋大学と大分県立大分上野丘高校を訪問し、戦争中と戦後の現状に重点を置きながら日系アメリカ人の歴史や自身が行っているボランティア活動について発表しました。さらに、本サミット大会の閉会式でも日系アメリカ人の過去の経験を踏まえたアマチ日系人収容所保全協会の活動内容について紹介しました。第二次世界大戦の終戦から70年を迎える節目と年に、彼らの発表は日米間の歴史に対する認識、両国の友好関係と相互理解を深める前向きなメッセージを伝えました。
学生たちは最初の2日間を別府市にて過ごし、市内観光を楽しみました。そこでは、ジョン万次郎、ホイットフィールド船長、ペリー提督のご子孫とも面会しました。また高校生たちは日本人家庭に3泊のホームステイも経験し、様々な異文化交流を体験しました。これらの貴重な体験を通してプログラム参加者は日本と繋がり、友情を深めました。
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