TOMODACHI サマー 2014 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムに参加した東北生徒がグローバルリーダーシップを学びカリフォルニア大学バークレー校から帰国
TOMODACHI世代の一員として新たにTOMODACHIサマー2014ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムに参加した岩手・宮城・福島から集まった学生約100名と、教職員や非営利団体職員などの6名を迎えることができました。8月12日に帰国の途に就くまでの3週間、学生たちはフィールドワーク、プレゼンテーション、地元企業・団体への訪問など様々な活動を通じてグローバルリーダーシップ・スキルとコミュニティ・サービスのスキルを学びました。ソフトバンクによる多大な資金提供によって3年目を迎える本プログラムは、今年もカリフォルニア大学バークレー校にて開催されました。今回も前回と同様に、学生が地域復興に積極的に貢献できる道を見つけることを目標とし、問題解決型のワークショップ「Y-PLAN(Youth – Plan, Learn, Act , Now!)」に参加する機会を提供しました。また、ホームステイ、ボランティア活動、現地学生との交流を通じてアメリカ文化・社会に触れる機会もあり、カリフォルニアで働く日本人や日系人の方々との対話を通じて学生自らのキャリア選択や夢を見つめなおす機会もありました。
今回の貴重な経験を活用し自らの社会に貢献したいという彼ら自身のそういった力強い言葉がこのプログラムの成功を物語っています。例えばカリフォルニア州オークランドにて共同生活を送っている人たちに対してインタビューを敢行したチームは、共同生活の中で育まれた強い絆を目の当たりにし、感銘を受けました。「今でも地元では、住居に関する問題が山積しているのが現実です。震災から3年経った今でも問題として残っているのは、震災をきっかけとして地元を離れる人も多く、地域社会における団結力が希薄になってしまったからかもしれない。オークランドの人々のコミュニティの絆の強さに感動し、彼らから学んだことを東北でも生かせる道はないかと考えるようになりました。」と語っています。
課外活動の合間には、2011年3月11日の東日本大震災からの3年間を振り返り、参加者同士でこれまでの経験を共有する機会もありました。去年同プログラムに参加したOB・OGで、今年はプログラムをサポートする立場で参加している大学生たちは「参加者同士の距離を縮め、対話を活発にすることを促しているこのプログラムのあたたかさを日々感じています。誰にも打ち明けられなかった不安や、3年間の経験を安心して話すことができる場をレジデンシャル・アドバイザーたちは提供してくれました。地元から遠く離れたアメリカで震災について気兼ねなく何でも話せるというのは不思議な気分ですが、本当にありがたいですね。帰国後は地元の復興に貢献できるリーダーとなり、今度は私が人の心に寄り添える人になりたいと強く思うようになりました。」と語りました。
米日カウンシル会長アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏と副理事長カズ・マニワ氏は生徒たちが滞在している寮を訪問し、好奇心旺盛で熱心に活動する学生と交流しました。このプログラムを通じてどれほど自分が変わったかというOB・OG自身の経験談は彼らにとって非常に印象的だったそうです。また、前駐日米国大使のジョン・ルース氏と米日カウンシル・メンバーのダイアン・フカミ氏も学生たちを訪問し、最終日のセレモニーでメッセージを届けました。ダイアン・フカミ氏は次のように述べています。「両国の高校生たちが別れを惜しむ感動的な場面を目にしました。彼ら自身にとってこのプログラムがどのような意味をもつのか、そして生徒たちがどれだけ成長したかという話に耳を傾ける中で私はこのプログラムの一端を担う者として深い感銘を受け、強い誇りを感じました。」このプログラムを来年も開催し、未来のトモダチ世代を担う東北の学生皆さんに出会えることをTOMODACHIイニチアチブは楽しみにしています。
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