ケネディ米国大使が中瀬町地区を訪れ、TOMODACHIプログラムの参加者でもあるNPOリーダーと面談
2013年11月25日、ケネディ駐日米国大使は宮城県南三陸町にある中瀬町地区仮設住宅を訪問し、2011年3月11日の津波を逃れた女性たちと言葉を交わしました。
震災以前、この地域には197戸の住宅がありましたが、震災後に残ったのはわずか9戸でした。テーブルで編み物をしている女性の一人、スガワラアキコさんは津波で7人の家族や友人を失いました。アキコさんは大使に、「編み物は集中力が必要です。これに没頭している時間は、悲しいことを考えなくていいんです」と語りました。
今回の訪問の目的のひとつは、あるNPOリーダーにスポットライトをあてることでした。特定非営利活動法人ウィメンズアイ(以下WE)の石本めぐみさんは、今秋J.P.Morgan が支援したTOMODACHI NPOスタディーツアーに参加したひとりです。WEでは、宮城県の女性が起業家として持続可能な地域密着型のビジネスモデルを確立する支援をしています。WEの設立のきっかけでもあった中瀬町の編み物プロジェクト「編んだもんだら」では、女性たちが編んだ様々な海の生物をモチーフとしたエコタワシを販売しています。
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ケネディ大使は到着にあたり、南三陸町の佐藤仁町長、遠藤健治副町長、佐藤徳郎区長、そして大使を一目見ようと集まった100名を超える住民の歓迎をうけました。彼女はその期待に応え、住民たちと握手をしながら集会所に入っていきました。集会所では石本めぐみさん、J.P. モルガン CSR部のマナーズ英美子さん、エコタワシを作製する5名の女性に迎えられました。
ケネディ駐日米国大使の東北訪問は、日米の友好の絆を改めて示すものとなりました。