TOMODACHI サマー2012セレブレーション
TOMODACHIイニシアチブは、青年交流サマープログラムの成功を祝い、日米の企業によるプログラムへの多大な支援に感謝の意を表すため、駐日米国大使公邸での特別イベントに学生と後援企業の代表を招いた。
「TOMODACHIサマー2012セレブレーション」と題されたイベントでは、米国で行われた教育、文化交流、および起業とリーダーシップ育成分野のTOMODACHIプログラムに参加した東北の学生数百人の体験に焦点が当てられた。
数人の学生が米国での体験を発表した。宮城県石巻市の阿部志帆さんは、東日本大震災で津波から救助されたときのつらい体験や、TOMODACHIプログラムへの参加がどれほど自分の人生を変えたかについて語った。「さまざまな人との交流や活動を通して、将来の夢を見つけてくることができました。海外で活躍する日本人や架け橋になっている人を見て、目の前にある扉を開ける勇気と大切さを肌で感じることができたのです。私は今回の経験を被災地の人たちに伝えて復興の力になりたいです」
福島県出身の鈴木ひかるさんは、2週間のオレゴン州セイラムでの滞在のおかげで、福島の原発事故によって受けた精神的苦難を乗り越えることができたと語った。「このプログラムについて初めて知ったときは、震災からすでに1年以上がたっていましたが、放射能による福島への差別や偏見に対する不安は消えていませんでした。正直、今もそれは消えてはいません。ですが、アメリカで私を受け入れてくれたホストファミリーをはじめ、同じチームのメンバーやステイ先で出会った全ての人たちの笑顔が、そんな不安を和らげ、私に勇気と自信を与えてくれました」
このイベントに出席した玄葉光一郎外務大臣は、「TOMODACHIイニシアチブでアメリカに出かけた子どもたちと話をしたら、目が輝いて、一回りも二回りも成長して帰ってきたというのを感じました。将来彼らが、この被災という困難を乗り越えて、プラス発想で成長し、かつ今回のTOMODACHIイニシアチブで訪問した経験などを生かして、明日の日米同盟を支える大人になっていくものと確信しています」と述べ、プログラム参加者に大きな賛辞を贈った。
イベントでは、TOMODACHIが、多数の企業による交流プログラムへの貴重な支援に対し感謝の意を表し、さらに400万ドルを超える新たな支援を発表した。特に、日本コカ・コーラは、TOMODACHIサマー2013とサマー2014の海外留学と交流プログラムへの資金援助の倍増を約束した。TOMODACHIはまた、米国の企業と協力して東北と日本全国の次世代リーダーへの支援を約束した三井物産と、次世代の小児がん専門医養成に重点的に取り組む交流プログラムへの支援を約束したアフラックの2社を新たな戦略的パートナーとして迎えた。
さらに、TOMODACHIはシェブロン、ゴールドマン・サックス、セールスフォース・ドットコムをはじめとする米国企業を新たなスポンサーとして発表した。TOMODACHIは先に発表された日本コカ・コーラ、GE、メジャーリーグベースボール、メジャーリーグ選手会、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンク、武田薬品工業、トヨタ自動車の戦略的パートナーとしての支援に深く感謝している。
イベントは米国人ミュージシャンのアレックス・ヨークによる英語と日本語の感動的な歌によるパフォーマンスで終えた。ヨークの音楽は日本でも最近注目を集めており、日米関係の将来のために力を注いでいる米国の若者として、そして世界のより明るい未来と日米の深い友情を強めることを目指すTOMODACHI世代のリーダーとしての活躍を確かなものにしている。