東北地方の子どもたちが横須賀基地を訪問
2012年3月30日 – 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の中学生21人が、2012年3月30日から4月1日まで米海軍横須賀基地でホームステイし、スポーツ大会などの活動に参加します。この特別なイベントは、在日米国大使館、TOMODACHI、陸前高田市、特定非営利活動法人・陸前高田市支援連絡協議会「Aid Takata」が、横須賀基地の軍関係者とその家族の協力を得て企画・準備したものです。
横須賀基地でのホームステイは、被災地の子どもたちが米海軍兵士の家族と知り合うまたとない機会です。こうした兵士の多くは、震災後に陸前高田市など東北地方で人道的救援活動を実施した「トモダチ作戦」に参加しています。今回のイベントは人生の困難な時期にある子どもたちを元気づけ、日本から遠く離れることなくアメリカ人と接し、アメリカ文化を体験する機会を提供することを目的としています。
参加するのは12歳から13歳の子どもたちで、基地に住むおよそ15のアメリカ人家庭に滞在します。子どもたちとホストファミリーはスポーツ大会に参加するほか、空母ジョージ・ワシントンも見学します。
陸前高田市は3月11日の津波で最も大きな被害を受けた地域のひとつであり、町の中心部が破壊され、2000人以上の市民が犠牲になりました。
陸前高田市の戸羽太市長からは、TOMODACHI設立のヒントももらっています。昨年ジョン・ルース駐日米国大使との面談で、米国民が陸前高田市を含む東北地方の町を支援するにはどうしたらよいかと問われました。そして、戸羽市長は、数週間考えた末、若者たちにアメリカを体験し、英語を学ぶ機会を与え、それにより周りの惨状や悲劇の先に目を向け、将来への希望を持ってもらいたいと答えました。
TOMODACHIとは、米国政府と米日カウンシルが主導し、日本政府の支援を受け、東日本大震災後の日本の復興を支援するとともに、長期にわたり日米間の文化的・経済的な結び付きを強化し、友好を深める形で、日本と米国の次世代の人々に投資する官民パートナーシップです。