TOMODACHI世代:セレイヤ・アトルーリ
セレイヤ・アトルーリ氏はCreating Awareness in Research and Education (CARE)の創設者およびCEOとして、教育やSTEM(科学・技術・工学・数学)のリソースを提供し、社会経済の中で起きている教育格差の解消に取り組んでいます。 アトルーリ氏は、2014年に「TOMODACHI東芝科学技術リーダーシップ・アカデミー」に参加しました。現在は、ロバートソン・スカラーズ・リーダーシップ・プログラムでノースカロライナ大学チャペルヒル校とデューク大学で、ビジネス・アドミニストレーション、経済、そして起業について勉強しています。アルトル―リ氏アニュアル・カンファレンスで実施されたTOMODACHIワークショップで、自分のストーリーを参加者と共有しました。
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2016年米日カウンシル アニュアル・カンファレンスでTOMODACHIワークショップのスピーカーとして参加しました。彼女のスピーチは以下のとおりです。
ワシントンDCの郊外にあるヴァージニア州センターヴィルから参りました、セレイヤ・アトルーリです。 現在は、ロバートソン・スカラーズ・リーダーシップ・プログラムでノースカロライナ大学チャペルヒル校とデューク大学で、大好きな勉学に取り組んでいます。私はTOMODACHIのアラムナイであることを誇りに思っています。TOMODACHIとの出会いは、2014年に参加「TOMODACHI東芝科学技術リーダーシップ・アカデミー」です。2回目は2016年に同じプログラムに学生助手として参加しました。本日は、教育格差と改革という、私の問題提起に関して、議論をする機会を頂戴し、心より感謝申し上げます。
私はインドで生まれ、2歳の時に米国に移住しました。移住したことで、移民として、新しい世界で教育を受ける機会に恵まれました。しかし、それまでに築いてきた友情を忘れたことはありませんでした。2012年、一緒に育った親友を訪ねてインドに行きました。そして、彼女が教育を受けるお金がなくなり、学校に通えなくなったことを知ったのです。私には彼女の授業料を払える力がありましたので、喜んで支払いました。しかし、これは特にインドや世界の多くの女性にとって、共通の問題であり、繰り返されている問題だという事実にショックを受けました。彼女が目に涙をためて私を見ていた顔を今でも覚えています。そして、彼女は「ありがとう。貧困と辛い仕事から私を救ってくれた。誰も私を信じてくれなかった時に、私を信じてくれた。あなたは私のヒーロー。」と言ったのです。
私は社会に恩返しを続けたいと思っていました。継続可能で、意義があり、長期的に影響力があることを行いたかったのです。それを実行するために、TOMODACHIは素晴らしいプラットフォームを与えてくれました。地域社会と分かち合い、還元をしようという情熱、示されている献身性、素晴らしい人間関係の形成、地域の特色を豊かなものに変えようという強い意志がTOMODACHIにはあります。さらに、異文化交流の力についても学びました。最終的には、自分自身が築いた人間関係や出会った人々こそ自分自身が得ることができる最も影響力があり、意味のある経験なのです。そのことがTOMODACHIを通して私に刻まれました。
TOMODACHIの支援を得て、Creating Awareness in Research and Education (CARE)の創設者およびCEOとして、取り組みを拡大することができました。非営利団体のCAREは、教育やSTEM(科学・技術・工学・数学)のリソースを提供し、社会経済の中で起きている教育格差の解消に取り組んでいます。 国際的に活動を実施し、何千人という人々に手を差し伸べることができました。
CAREの運営は最も厳しい体験でしたが、達成感のあるものでした。私たちが人々の人生を変え、機会を得ることなど不可能だと考えていた人々に、機会を与えることができたことを強く誇りに思っています。夢を追い続け、受けた親切を他の人へ繋いでいけるように鼓舞し続けてきました。TOMODACHIのコミュニティと素晴らしい機会を与えて頂いた全ての方に感謝しています。