TOMODACHI世代:齋藤 武尊 氏
齋藤 武尊 氏について
齋藤武尊氏は福島県の福島高校出身です。幼少期からピアノを習い始め、高校でジャズクラブへ入部したことをきっかけにジャズピアノへ転向しました。
高校在学中よりBerkleeの卒業生であり現在洗足学園音楽大学で教授を務めている素晴らしいピアニスト、Yuki Arimasa氏に師事し、地元福島や仙台を中心にプロとして活動するようになり様々な経験を積みました。高校卒業後は東京へと移り、腕を磨いています。
Q:なぜ本プログラムに応募したのですか?
Berkleeは授業料だけで年間400万円近くかかり、その他の生活費なども合わせると到底払える金額ではなく、受験の時期にはBerkleeへの入学を断念せざるを得ない状況でした。
しかしネットで奨学金関連のページを調べていたところ、このTOMODACHI Suntory Music Scholarship Fund を知り、まだチャンスがあるのではないかと思い、応募しました。この奨学金を企画してくださったSuntory様とTOMODACHI スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
Q:本プログラムから何を学びたいですか。
日本のジャズとアメリカのジャズはノリが違うように感じます。
どちらかを批判するつもりは全くなく、日本は日本の、アメリカはアメリカの素晴らしさがあると思いますし、どちらのジャズも僕は大好きです。
しかしそのアメリカ人、特に黒人の出す日本人とは違うノリが何から生まれて、どうやったら自分もそのノリを出すことが出来るのかまだよく分かっていません。
アメリカへ行ってそういう人達と一緒に演奏していく中でその言葉では表現できない感覚的な何かを掴み取り自分の中で消化し、自分のものとして演奏できるようになりたいと思っています。
また、Berkleeは世界中から生徒達が集まり、様々な人種や文化が混在している学校です。僕はまだ海外へ行ったことがなく、音楽面だけでなく生活面や文化面でもそういった人達から様々な刺激を受けることになると思います。それはとても楽しみなことであり、今からどんな人と出会えるのか期待が高まるばかりです。
きっとそういう人達と交流することは自分の価値観を広げることに繋がったり、一生を通しての自分の大きな財産となると思います。ただただ練習だけに明け暮れるのではなく、そういった部分を通して人間的にも成長していきたいです。
Q:アメリカに対して思いがあれ聞かせてください。
僕が初めて日本人以外のジャズミュージシャンの演奏を生で聴いたのは高校三年生の時でした。日本の音楽大学にクリニックに来ていた黒人のミュージシャンの演奏だったのですが、力強く心地よいグルーヴと音圧の大きさ、ジャズはこんなにかっこいい音楽だったのか!と気づかされるそれはもう素晴らしい演奏でした。
その演奏を聴いてからアメリカに対する憧れが生まれ、それ以降もアメリカのミュージシャン達の演奏を生で聴く度にその思いが強くなっていきました。
本プログラムについて更に詳しく。