TOMODACHI世代:櫻井翔太
麗澤大学2年(2016年5月時点)
外国語学部国際交流・国際協力専攻
福島県いわき市出身
櫻井翔太氏は、高校三年生の年にあたる2014年夏、TOMODACHIサマーコカ・コーラホームステイ研修プログラムに参加しました。現在は、自身が立ち上げ代表を務める震災復興学生団体CONNECT SENTでの活動や震災発生時の募金活動やかれき撤去など精力的に活動しています。2016年4月に発生した熊本地震では、TOMODACHIアラムナイの一員としてボランティア活動に参加する他、麗澤大学構内で集めた68,110円を益城町役場へ手渡しました。
TOMODACHIプログラムへ参加して何か変化はありましたか。
TOMODACHIのプログラムに参加する前は、あまり人の前に立って発表したり、リーダーシップを発揮して何かを行うのは苦手なタイプでした。震災当時も何かできないか考えはしたものの、結局誰かに相談をしたり、ボランティア活動等はせず、震災発生の初日に避難所で毛布や水を運ぶ手伝いをしただけでした。
しかし、TOMODACHIサマーコカ・コーラホームステイ研修プログラムが終わり、帰国してからは地元の地域活性を目指し活動する学生団体に入ったり、TOMODACHIをはじめ様々なイベントへ参加し、挑戦するようになりました。今までの自分には無かった、なんでも挑戦して吸収する積極性が生まれていました。行動と共に、自分自身の考えや意見も真剣に考え深めていくことができ、両親や友人はもちろん、自分自身でも驚くほどの変化でした。こうした自分の変化に気付いてからは、私は今までなんて狭い世界でもったいない人生を過ごしてきたのだろうと後悔しました。しかし、高校生最後の年に気付くことが出来て良かったと思っています。
あなたにとってTOMODACHIとはどんな場所・組織ですか。
私は工業高校出身で、ほとんどの学生が卒業後に就職を選択します。私もその中の1人でした。しかし、アメリカでのホームステイをきっかけにTOMODACHIに携わり、将来の夢やこれからの目標、自分で心の底からやりたいと思えるもの、そして最高の仲間を見つけることができました。TOMODACHIには幅広いコミュニティーがあり、めったにお目にかかれないような様々な分野の方々との出会いや、沢山のアラムナイとの繋がりができます。また、プログラム毎に気付きや学びがあり、都度自分の変化を感じられる場所です。そして、初対面に関わらず、自分の事のように真剣に相談に乗ってくれたり、協力してくれる方々がいます。
時には共に悩んだり、泣いたり、笑いあえる仲間もいます。私はその人達から毎回、沢山のものを貰って、考え、日々成長しています。
大学に入学してからも悩みと挑戦を繰り返しながら日々を過ごしていますが、今では私自身が立ち上げた震災復興学生団体で活動しています。災害が発生した際には、微力ながら募金活動や被災地でのがれき撤去など、支援活動に積極的に動いています。最近では、その他TOMODACHIアラムナイと熊本地震のボランティア活動にも参加し、集めた募金を手渡してきました。
現在の学生団体やボランティア活動の原動力はどこから来ているのですか。
誰かに認められたり、印象を良くしようという気持ちで行っているわけではありません。最近は「誰かのために」何か一生懸命に行動することが、私のやりたいことを生み出す共通点だと気付くことができました。そして、良い意味でも悪い意味でも自分自身に様々な変化をもたらしたのが震災です。だからこそ「誰かのため」、というくくりの中でも、「災害」という1つのキーワードに関連する活動が私にとって何よりも一生懸命にできることに繋がっているのだと思います。
だからこそ、今の自分はとても生き生きしているし、常に向上心を持って楽しく挑戦できています。
やりたいことは当たり前ですが、人それぞれです。でも自分自身がワクワクできること、無意識のうちにやっていることが、その人にとって一生懸命できることなのではないかと思います。
それを気付かせてくれたきっかけでもあり、新たな人生のスタートにもなったTOMODACHIには感謝してもしきれないほど多くのものを頂きました。そのお陰で今の自分もあるのだと思います。
これからは貰うばかりでなく、提供できる存在になれるように、今まで得たものを生かし、常にワクワクを追い求めて活躍していきたいと思います。