TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク関東B「テーマ・イベント」:フラットな社会の実現のために手話について学ぶ
2020年9月12日、関東地域チームBの「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク テーマ・イベント」がオンラインで開催され、15名のTOMODACHIアラムナイやその関係者が日本全国から結集しました。このイベントは地域リーダーの小笠原滉子氏と地域メンターの平木裕子氏が企画、運営を担当しました。
「手話の世界-THE WORLD OF SIGN LANGUAGE-」と題された本イベントの冒頭では、地域リーダーの小笠原氏が2020年6月に開催し、長期療養患者への心のサポートについて学んだ「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク ウェルカム・イベント」を元にしています。あらゆる背景を持つ人が過ごしやすいフラットな社会を実現させる努力の必要性を訴え、その一歩として手話の世界を学ぶためにこの場を設けたと述べました。
また、互いの背景を正しく知り、認め、尊重するという姿勢は、ひいては今世界中で議論が行われているBlack Lives Matter運動やジェンダーに関する考え方でも求められているとし、今回は手話について「知る」ことに同氏は焦点を当てました。
イベントの前半では、家族全員がろう者であるデフ・ファミリーのご出身で埼玉福祉保育医療専門学校で手話講師をされている菊川れん氏のご講演をお聞きしました。関東学院大学教員の角田麻里氏が同時手話通訳を行いました。
参加者は、ろう文化の歴史、聴覚障害の種類やその分類、国際的な場で用いられる手話について、またろう者が直面する社会的困難について学びを深めました。菊川氏は聴覚に障害のある方と出会ったときにどう接するべきかなど、実践的な知識についてもお話しくださいました。
後半では、手話に関するワークショップを行いました。参加者一人一人の名前の表し方を菊川氏に教えていただき、簡単な挨拶の仕方なども学びました。ブランドの名前や新型コロナウイルス感染症に関する言葉など、ユニークな表現方法をとる手話についてのクイズも行い、参加者たちは積極的に学ぶことができました。
イベント終了後、参加者からは、「ろうの世界については知らないことだらけで、このような機会を持てて心から良かったと思う」「なかなか障害を持つ方と接することがないため貴重な機会であった」「仕事や学校などの社会生活のなかでも、ろうの文化について考え、向き合ってみたい」などの声があがりました。
本イベントは、プルデンシャルの支援によるTOMODACHI世代アラムナイ・リーダーシップ・プログラムのTOMODACHIアラムナイ地域フレームワークの一環として実施されました。