宮城県南三陸町の高校生が8か月にわたるプログラムの成果を堂々発表
2019年9月20日に「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム 」最終発表会が、宮城県南三陸町ポータルセンターで開催され、地域住民や参加者の保護者など総勢40名の方々にお集りいただきました。渡米研修後、南三陸町にて、まちの観光促進に繋がるプロジェクトを4つのグループに分かれて策定しました。まちをよりよくするため、参加者が生活の中で感じている改善点や渡米研修中に学んだ新しい発見を深掘りし議論や調査を重ね、プロジェクトを創案していきました。
それぞれ4つのプロジェクトは以下の通りです。
- まちの防潮堤に冷たいイメージがあることを課題に挙げたグループは、まちのマスコットである「オクトパスくん」や地域の子どもたちからアイデアを募り、「防潮堤に絵を描く」プロジェクトを提案しました。
- 東日本大震災後、地域の子供たちから外で遊ぶ機会が失われ、自然との触れ合いが少なくなっていることを課題に挙げたグループは、「自然について楽しく学べて触れ合えるプロジェクト」を提案しました。
- まちで気軽にスポーツを行う場所や機会がもてないことを課題に挙げたグループは、米国でスポーツ施設が地域住民の交流の場となっていることから着想を得て、「スポーツで集えるプロジェクト」を提案しました。
- まちの主となる移動手段が「車」であることを課題に挙げたグループは、まちを訪れる観光客に魅力を感じてもらえるように「徒歩で名所をまわれるプロジェクト」を提案しました。
参加者の発表後、一般財団法人 日本アムウェイ財団 代表理事 佟嘉楓(トウ・カフウ)氏から「みなさんのアイディア、そして発表している姿に圧倒されました。みなさんがプログラムで学んだリーダーシップスキルの一つ『人に伝える力』を一人一人が見事に実現した素晴らしい発表でした」と称賛の言葉をいただきました。さらに、南三陸町長 佐藤仁氏より、「2月の事前オリエンテーションの時からは想像もできないほど、本日のみなさんの様子は自信に満ち溢れていました。キーワードは継続です。継続することによってハードルがたくさん出てきます。その壁を越えることがみなさんを大きくしていきますので、これからも一歩一歩乗り越えていってください」と激励の言葉をいただきました。
参加者の鎌田美波氏 は「アメリカで学んだことを活かして、南三陸町の強み、現状必要なことについて考えることが出来ました。子どもたちに自然に触れてもらうにはどうしたらよいかを考え、楽しくごみ拾いをするイベントを実行しました。プログラムを通して、視野を広げて物事を考えることができるようになったと思います」と述べました。
参加者は約8か月間のプログラムの中で、まちの魅力を再発見し、同じ想いを持つ仲間や地域の方々との繋がりを作ることができました。まちの未来を作るプロジェクトを自分事として取り組んだこの経験が、参加者自身の成長やまちの未来へのさらなる貢献につながることを期待しています。
本プログラムは、一般財団法人 日本アムウェイ財団の多大なご支援と南三陸町・南三陸町観光協会ご協力のもと実現されました。