「第8回TOMODACHI・MUFG国際交流プログラム」で南カリフォルニアの高校生20名が訪日
2019年6月22日から7月7日、南カリフォルニア州の高校生20名が、「第8回TOMODCHI・MUFG国際交流プログラム」を通して日本を訪問しました。8年目を迎えた、本プログラムに参加した高校生は2週間にわたって、東京、福島、広島各地を訪問し、文化交流の体験とともに、日米関係や防災、持続可能な社会実現について様々な観点から理解を深めました。
本プログラムは、東京に本社を構える株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ訪問と歓迎会で幕を開けました。歓迎会では、同社取締役 代表執行役社長兼グループCEOの三毛兼承氏、米日カウンシル―ジャパン代表理事ローヤン・ドイら関係者が一堂に会し、20名の高校生へ激励の言葉を送りました。
週末にはMUFGグループ社員の方々の家庭でホームステイを体験しました。多くの参加者にとって、ホームステイは日本文化や家庭の習慣を学ぶだけでなく、ホストファミリーとの温かい絆を築く、忘れ難い経験になりました。
後半には、本プログラムで初となる福島県を訪問しました。前南相馬市長の桜井勝延氏から、震災当時の経験や復興の課題などについてお話を伺い、同市の施設や隣接する浪江町を見学、さらに地元の中学と高校を訪問して、生徒との友情を育みました。また南相馬市小高地区では、事業創出や住民の居場所づくり等に取り組む地元住民の方々からもお話を伺いました。参加者たちは、原発事故や福島の現状について、現地の人々から直接話を聞くことで、コミュニティの繋がりの大切さや、現状を知り伝えることの重要性について学びました。また、未来に向かい、持続可能なまちづくりに挑む地元の方々の取組やリーダーシップについて、深い感銘を受けました。
広島市では、湯崎英彦広島県知事を表敬訪問した後、地元の高校生の案内により、平和記念公園内を見学し、原爆のもたらした被害や、その後どのように語り継いできたかを学びました。
本プログラムの締めくくりに実施された発表会では、参加者はグループに分かれ、プログラムを通した学びをテーマ毎に発表しました。その後フェアウェルパーティでは、集まっていただいたホストファミリーとの最後の別れを惜しみました。
参加者のエミリー・ムーア氏は、プログラムを振り返り、「私は始め、このプログラムをただ文化交流のプログラムだと思っていましたが、それは間違いであることに気付きました。本プログラムで、困難を経験した多くの人々と出会い、沢山のことを学ぶことができてとても嬉しく思います。私は自分の決断を信じ、プログラムでの経験を今後の自分の人生に活かして行きます」と述べました。 また、オーウェン・シグリン氏は、「このプログラムは、私の人生の中で最も学んだ2週間でした。学校で震災や広島についての資料等を読むことはできますが、実際に現地の人々から話を聞き、その取り組みを見ることは、はるかに強力な学びでした。このプログラムに参加できたことに感謝しています」と述べました。