TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク「ウェルカム・イベント」を東北・北海道地域で開催
東北・北海道地域は3つのチームから成り、岩手チームと福島チームが5月27日に、宮城チームは6月3日に、それぞれの地域で「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワークウェルカム・イベント」を開催しました。
岩手チームでは、地域リーダーでTOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムのアラムナイの角地美桜氏、本宮和昌氏がメンターの石井重成氏のサポートのもと、 岩手の文化体験を通して、地元にもう一度焦点を当て、故郷の課題や魅力を再発見することを目標に、イベントを開催しました。
約10名が参加し、イベントは地域リーダーらの出身地である岩手県葛巻町で採れる牛乳を使ったアイスクリーム作りから始まりました。次に、世界最大の太鼓祭としてギネス世界記録にも登録されている、岩手の伝統の踊り「さんさ踊り」を学ぶ文化体験を行いました。地域の人びと協働することで地元の魅力を一緒に伝えるため、そしてTOMODAHCIアラムナイ地域フレームワーク「テーマ・イベント」として、8月に行われる「盛岡さんさ踊り」のパレードへの参加を企画しています。共に練習を重ね、協働することで地域のTOMODACHIアラムナイの絆を深めることを目的として掲げています。参加したアラムナイは、「楽しかった、また岩手で集まりたい」、「岩手の魅力が伝わった」と話しました。
同日、福島県郡山市では、地域リーダーで、TOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラムのアラムナイの木伏彩佳氏と清野大地氏がメンターの石山静香氏のサポートのもと、イベントを開催しました。イベントは、「LACE in 福島」(L: Love、A: Active、C: Change、E: Encourage)と題され、福島を愛する人びとを繋ぎ、ポジティブな変化をもたらすことを目的に開催されました。10名を超えるTOMODACHIアラムナイが参加し、笑むすび(わらむすび)代表の山田みき氏が、オンラインで「繋がり」をテーマにした様々な材料を使っておにぎりを作るワークショップを行いました。ワークショップでは、地域にはどのようなニーズがあり、それらに応えるためにアラムナイがどのようなイベントができるか問いを投げかけました。議論の結果、参加者は共通のテーマは「食」であることを発見し、「食に関する(話を聞く+体験) ツアー」を企画することを決めました。ツアーの対象は、「福島に来たことがない人」や「福島の大人のアラムナイ」で、「米」「酒」「桃」「キノコ」などが様々なキーワードが挙がりました。
参加者の一人は、「福島のことをたくさん知ることができたので、次回(のテーマ・イベント)は、運営側として参加したい」と話し、地域リーダーは「テーマ・イベントのために他のアラムナイとの協力して、より多くの人びとが福島を結ぶことができるようにしたい」と述べました。
6月3日に、地域リーダーでTOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム のアラムナイの渡邉祐菜氏と、同じく地域リーダーでTOMODACHI米日ユース交流プログラムのアラムナイの佐藤幸氏がメンターの加藤美紀氏のサポートのもと、 宮城県七ヶ浜町の国際村でイベントを開催しました。20名以上のアラムナイが集まり、様々な高校生から社会人の年代や背景を超えたTOMODACHIアラムナイが一堂に会し、同じ気持ちを共有したり、お互いのモチベーションを育てるためネットワークを強化したり、アラムナイが互いに繋がり、共に考え、協働する場として「第3の場所」を作ることを目的としました。地域コミュニティーと自然を繋げることの大切さや、その美しさを楽しんでもらいたいという地域リーダーの熱い想いから、七ヶ浜町がを開催場所として選定されました。
参加者はまず、七ヶ浜町で採れる海苔をはじめとする地元で採れる食材を使った「手巻き寿司パーティー」を楽しみました。その後、菖蒲田浜海岸に移動しました。参加者の中には、貝殻の採集や魚やカニを捕まえることを楽しむ人もいれば、地元のサーファーと話しをする人、また、静かに風景を見つめる人もいました。東日本大震災による地震と津波による甚大な被害を受けて以来、数名の参加者にとっては、初めて海岸に足を運ぶ経験となりました。「津波のネガティブな記憶の影響で、ずっと海と距離を取って来ました。でも、このイベントが私に海に戻る機会を与えてくれました」と話しました。他の参加者は、宮城県に何年も住んでいるのに、七ヶ浜町を訪れるのは初めてで、彼らにとって自身の住んでいる県の新たな魅力を発見することができ、「もっと宮城を知りたい」と強く思う機会となりました。地域リーダーは、改めてアラムナイのパワーを実感し、それぞれの強みを活かし、次のテーマイベントに向けて協力し合っていくことを確認しました。