香りを通して「ふくしま・フクシマ・福島」をリブランディング
どんな福島にしたいか。福島の魅力を誰に伝えたいか。どこに発信したらよいか。福島出身の学生が香りを通して福島を考え、ブランディングを再構築していく、2016年10月に開始した「ふくしま香LINKプロジェクト」。この取り組みに、TOMODACHIアラムナイが参加し、2月5日に最終発表会が開催されました。
第1回目は南会津郡下郷町で開催されました。プロジェクトを率いていくリーダー候補の高校生・大学生たちが中心となって「香りブランディングとは?」を学び、体験し、どのように福島県のブランディングに繋げていくかを考えました。
第2回目は12月に東京で開催されました。すみだ水族館にて香り空間の体験を行った他、館内の一部スペースをお借りして「福島の魅力」に関してそれぞれ発表しました。またこのプロジェクトの主催であるAir Aroma Japan株式会社のショールームで幸福度に関する講義を受けたり、20年前の福島県の自治体広告を検証しました。参加者全員が、心のあたたかさや美しさを大事にしていた福島の新たな一面に出会った経験となりました。
最終発表会は、下北沢の小劇場で実施されました。学生たちが実際に考えたアイディアを具体的な企画や商品案に落とし込み、発表しました。Air Aroma Japan株式会社の柳川舞社長は、学生たちのプレゼンテーションを受け、「福島出身の学生のプレゼンテーションは、大変心を打つものばかりで、良いアイディアにあふれていましたし、このボールを受け取った香りの専門家は、最大限の力を発揮させて彼らのメッセージを形にしていかねばなりません。」と語りました。また、仙台や南三陸を中心にご活躍されている、アートディレクターの吉川由美さんの講演&ワークショップを体験し、劇場の舞台に上がり、それぞれの体を用いて独自の観点から福島を表現しました。
TOMODACHIアラムナイの参加者の一人である、渡部夢佳さんは、「実際に参加してみて、匂いは人にとって最も重要な感覚だと知りました。匂いは記憶(イメージ)と態度を生み出し、匂いを嗅ぐと、立ち止まって会話が生まれる。地元の人とたくさん経験と時間をシェアできて、私自身、大学進学後の未来図も組み立てられた。」 とその体験を語りました。