「TOMODACHI-UNIQLO フェローシップ」のアラムナイ2名がNY市でのイベントで登壇
2016年10月18日、TOMODACHI-UNIQLOフェローシップのアラムナイ(プログラム経験者)2名が、パーソンズ・ザ・ニュー・スクール・フォー・デザイン(パーソンズ)が主催したイベントに登壇しました。
ディスカッション・イベントに登壇したアラムナイのダグラス陽氏は、2015年12月にニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)を卒業し、現在米系eコマース企業のGilt Groupeで編集長として勤務しています。ダグラス氏は、職場で取り組むグローバル市場における消費者の重要性について述べた他、FITのグローバル・ファション・マネージメントのプログラムでの学びが、小売りファッション業界のグローバル化を推進する上でどのように活かされているかを紹介しました。
登壇したもう1名のアラムナイ、川西良平氏は、2015年5月にパーソンズで美術学修士課程を修了しました。川西氏は、自身のコレクションの写真を紹介した他、ニューヨークという環境で、独創的な視点と商業的な目線を併せ持ったアプローチを学び、オリジナル男性向けファッションブランド「LANDLOARD」の立ち上げに至った旨を紹介しました。また、本奨学金プログラムの一環で、ユニクロのCSR(企業の社会的責任)活動について、インターンシップの経験を通して学んだ事を共有しました。
本イベントは、日本を代表するブランド、ユニクロの米国進出10周年を記念し開催されました。その他パネルディスカッションも開催され、ファッション評論家として知られるリン・イエーガー氏やファーストリテイリング執行役員の勝田幸宏氏、北村文人氏が登壇しました。ユニクロが時代を越え、各国で「クール」なブランドとしてあり続ける為に、経営陣がどのような工夫を施しているのか、活気ある議論が展開されました。登壇者は、ユニクロが商品自体ではなく、衣服を着る個人に着目していること等を強調した他、同社が商品デザインにおいて持つ一貫性や、消費者のニーズに応えながら商品づくりに取り組んでいる旨を紹介しました。また、ユニクロの手法は、ファッションの概念を越えた「スタイル(生き方)」であることにも触れました。
イベントにはニューヨーク市内の学生、ビジネス界リーダー、教育関係者、ブランドのファン等が一堂に会し、米国におけるユニクロの歴史を学び、同社の謎や不思議に迫った他、ファッション業界で活躍する若手からも学ぶ機会となりました。