日米参加者が生涯続く友情を育む:TOMODACHI 東芝科学技術リーダーシップ・アカデミー2016
2016年7月31日から8月7日の間、日米の高校生16名と教員8名がTOMODACHI 東芝科学技術リーダーシップ・アカデミーに参加、代々木国立オリンピック記念青少年総合センターに集結しました。STEM (科学、技術、工学、数学)に対しての関心を共通項に、参加者は「災害に強いスマート・コミュニティーの構築」のテーマに挑戦しました。
上記テーマのもと、4チームに分かれた参加者は、科学技術がどのように安全性を担保できるか考察しました。スマート・コミュニティーや、現在・未来の科学技術、防災マップの作成等に関して講義を受講し、最終プレゼンテーションへ備えました。
実践課題として取り組んだ、小型エレベーターの制作では、初期キットのみが支給され、各チームごと、安全性を考慮しながらも、創意工夫を凝らし取り組みました。共通のゴールに向かって取組むことで、チームワークの重要性を理解し、問題解決力を磨きました。結果、各チームとも設計の効率化や施工に配慮し、改良を加えながら特徴的なエレベーターを完成することが出来ました。
講師としてご参加頂いた、青山学院大学メディア/空間情報クラスター古橋大地教授には、インターネットに繋げずとも各国の詳細な地図が参照できる、スマートフォンアプリ「MAPS.ME」についてご紹介頂きました。生徒達はこの技術を駆使し、国立オリンピック記念青少年総合センターの仕組みを分析。自然災害発生時にすぐに参照でき、理解しやすい地図製作に挑戦しました。
また、野外実習では、東芝未来科学館への訪問や東京スカイツリー内の東芝製エレベーターの見学等を通し、東芝の科学技術がどのように社会の中で活用されているのか、実際に目で確かめる機会に恵まれました。各所への訪問を通じ刺激を受けた参加者は、科学技術分野に対して更なる目標をもち、より協調的で、繁栄した安全な世界実現への貢献と、グローバルで活躍する為に必要な技能向上や視点をもつことを心に誓いました。
閉会式に合わせ、生徒達はこの一週間の学びや気付きを最終プレゼンテーションにまとめました。スマート・コミュニティーに関する現状分析や解決策を発表する姿は、次世代リーダーとして将来の輝かしい活躍を示唆するようでした。様々なプロジェクトでの共同作業や都内の散策等を通して、STEM等の知識習得のみならず、生涯続く友情を育んだ参加者は、将来日米関係に大きな影響をもたらすことでしょう。