TOMODACHI福島青年管弦楽団プログラム:ボストンシンフォニーホールで約2,000名の観衆を前に演奏
2016年3月26日から4月4日の間、福島県内の10校の中高生で結成される、TOMODACHI青年管弦楽団約50名がボストンを訪問し、コンサートを成功におさめ、人生が変わるような大変有意な経験をしました。
本プログラムの締め括りとなる、4月3日、世界有数のコンサート会場であるボストンシンフォニーホールで盛大なコンサートを開催し、約2,000名の観客がモーツァルトや、バーバー、エルガー、ラフマニノフの楽曲に酔いしれました。演奏後には、15分もの間、観客が総立ちで喝采を送り、感激のあまり涙を流す観客も多く見られ、楽団員は観客の熱気と興奮の様子や、演奏が心に響いたことを実感しました。またコンサートは、TOMODACHI福島青年管弦楽団と現地ボストンの学生が一週間の交流で育んだ友情を再確認し、再会する場ともなりました。
プログラム序盤、参加者はマサチューセッツ州チャーリー・ベーカー知事を表敬訪問した他、マサチューセッツ州会議事堂内を見学し、実際に州議会議員の席に座る経験をする等、州議会議員の1日がどのようなものか体験する機会を得ました。その後、一行は市内にあるパフォーミングアーツ課程で名高いボストンアーツアカデミーを訪問した他、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク球場へ移動し、得点板に「ボストンにようこそ」という文字で歓迎を受け、球場内を見学するという貴重な体験をしました。
また、歴史的建造物やチャールズ川を渡るダックツアーに参加した他、有名なシーフードレストラン「リーガルシーフード」のご厚意で振る舞われたロブスターに舌鼓を打ち、ボストン美術館の見学をしました。さらに、多くの自閉症の生徒が通うボストン東スクールでのミニコンサートや、バークリー音楽大学で教鞭を執る著名なジャズトランペット奏者タイガー大越氏と会う機会にも恵まれた他、チャイナタウンのウォーキング・ツアーやブルーマングループによる舞台パフォーマンスを楽しみました。こうした歓迎を受ける一方で、ボストンのオーケストラが率いるニューイングランド音楽院では、アメリカのオーケストラが福島を訪れる際の楽曲の共同リハーサルを含め、連日集中リハーサルを行う中、新たな友情や、音楽を通して結束力を育みました。米国での全ての経験を通して、楽団員にはTOMODACHIの精神が根付いていきました。福島に戻ったある生徒はこの経験によって人生が変わり、またいつか必ず米国に戻ることを自身に誓い、また別の生徒は出会った友人を日本に招待する日を思い描いていると、様々な思いを共有してくれました。
本プログラムは、トヨタ自動車、三菱商事、日立製作所の多大な支援により設立されたTOMODACHI交流基金から資金の提供を受けています。
TOMODACHI福島青年管弦楽団プログラムが掲載された記事:(英語のみ)
http://www.necn.com/entertainment/the-scene/Fukushima-Youth-Sinfonietta-374223091.html