TOMODACHI世代の構築プログラム: 東北の街に新たな発想を
2016年2月26日、ワシントンD.C.で二週間の「TOMODACHI世代の構築プログラム」の米国プログラムが幕を閉じました。本プログラムは日米の大学生(日本人19名、米国人15名) がパネルディスカッションや講義を通じて、両国の市民社会やその役割を学ぶもので、今回実施された米国プログラムでは、日本側参加者が渡米し、米国側参加者と共に、市民社会や分野を越えたパートナーシップの重要性への理解を深めるディスカッションに参加しました。その後チームに分かれて東北で現存する課題を見い出し、プロジェクトの策定に取り組みました。2日間のプログラムを通して、参加者は友情を育むと共に、異文化交流やクリティカル・シンキング、コミュニケーション能力を養いました。
クイニピアック大学のジェシカ・ヘルナンデス氏は今回のプログラム終了後「このプログラムに参加して、改めて日本と米国の文化の違いに気づきました。日本人の大学生との協力していくことがいかに大切か実感しました。たとえ言葉の壁があっても、様々な人達がチームとして取り組むことで、素晴らしい効果的なプロジェクトを考えることができました。」と述べました。「このプログラムは、貴重な学びの場となりました。市民社会や国際社会で必要とされるスキルやチームワーク力など沢山のことを学びましたが、最大の学びは、皆それぞれ異なる強みがあり、協力し合うことで、持続的で耐久力の高い(レジリアンスな)変化起こせる事ができると気付いた事です。」と上智大学在学中の井上夢子氏は感想を述べました。
今年で東日本大震災から5年を迎えましたが、このTOMODACHI世代の構築プログラムは3年目を迎えます。本プログラムは中長期における地域社会への貢献や持続性を焦点にしています。
米国プログラムの締めくくりとして、最後に、各チームは審査員と観客の前でそれぞれプロジェクトを発表しました。宮城県を代表する「ほや」の生産業について、学校の授業の一環として、地元の漁師の方々から直接学ぶ案を提案したチームと、各月で開催される防潮堤でのイベントを提案した計2チームが選抜されました。このチームのメンバーは今年の夏、宮城県気仙沼市と女川町を訪問し、プロジェクト案をそれぞれの自治体に紹介します。