東日本大震災から5年を迎えて
東日本大震災から5年を迎える今日、米日カウンシルはこの悲劇によって失われた多くの尊い命に哀悼の意を表し、思いを馳せております。日米関係の強化を目指している米日カウンシルは、東北の復興や人々にどのような支援をできるのか、自らに問い続けております。
光栄にも、私どもはTOMODACHIイニシアチブを通して、日本の将来を担う次世代のリーダーを支援する機会に恵まれました。TOMODACHIの実現に際し、ジョン・V・ルース元駐日米国大使からお話しを頂戴してから、米国大使館とのパートナーシップや日本政府の支援を受け、TOMODACHIが歩んできた道のりは、実に希望に満ちたものでした。
数えきれない協賛企業や、支援者、米日カウンシルのネットワークが、資金調達の為にイベントを主催し、TOMODACHIプログラム参加者を自宅で歓迎し、次世代リーダーのためにご尽力頂きました。そして東北地方の高校生を米国に派遣することで始まったTOMODACHIは、この5年の間に真の官民パートナーシップと成長を遂げました。
今日では、日米両国で交流プログラムが実施され、高校生のみならず大学生や若手社会人の参加も歓迎しています。2015年12月末までに、2万9000人を超える人々がTOMODACHIのイベントとプログラムを経験しています。昨年は、日米40カ所で実施された50件にのぼる交流プログラムが実施され、TOMODACHIの創設以来、実に4600人のプログラム経験者(TOMODACHIアラムナイ)を輩出して参りました。
人と人のつながりを通して日米関係が強化されていくことは喜ばしいことです。「TOMODACHIはオバマ大統領と安倍首相の日米両国で学ぶ若い人々を倍増させるという誓約に不可欠です」とキャロライン・ケネディ駐日米国大使は言及しています。また、私どもは両国の参加者に見られる前向きな変化にも大きな喜びを感じています。
東日本大震災の直後、TOMODACHIの創設に際し、陸前高田市の戸羽太市長はルース前大使に「希望と未来、夢」を若い世代に、と支援を要請しました。TOMODACHI はこの3つを柱に、東北に機会を提供して参りました。より良い世界への希望、明るい未来への可能性、そして宇宙飛行士からリンカーン・センターでの演奏、起業等、あらゆる夢の実現へ向け、支援を行うことができたと確信しております。TOMODACHIが次世代を担う若者へ与えた影響を通して、私どもは日米の絆がさらに強化するであろうという希望を持つことができます。
私どもは、東北地方で現在も必要とされている支援に寄り添い、引き続き東北の次世代の若者を支援して参ります。70%近いTOMODACHIイニシアチブへの参加者は東北出身者です。東日本大震災から5年を迎え、米日カウンシルとTOMODACHIは東北や東京をはじめ、米国の各都市で関連行事を開催しております。また、東北の若者に5年後の未来を考える機会を提供し、ソーシャルメディアを通して彼らに励ましのメッセージを送ります。2011年3月11日から東北の皆さんの生活は永遠に変わってしまいました。TOMODACHIは次世代を担う若者が、明るい未来への希望と夢を育むことのできる、よりよい人生へと導くことを目指してまいります。
米日カウンシル会長
アイリーン・ヒラノ・イノウエ
東日本大震災から5年を迎えて
TOMODACHIレセプション (2016年3月4日)
2016月3月4日、TOMODACHIイニシアチブは、東日本大震災より5年を迎える節目に、レセプションを開催し、TOMODACHIの誕生のきっかけとなった東北の復興支援を強化し、次世代を担う若者の支援を拡大していく旨を発表しました。画期的な官民パートナーシップとして山田美樹外務大臣政務官とアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長との間で「TOMODACHIイニシアチブにおけるパートナーシップの強化に関する覚書」への署名が行われ、「TOMODACHI交流基金」が更に拡大しました。写真はこちら
TOMODACHI世代 グローバル・リーダーシップ・アカデミー2016 (2016年3月4-6日)
東北出身のTOMODACHIアラムナイが、5年間のこれまでの歩みを振り返り、これからの5年を見据え課題や目標を議論しました。写真はこちら
TOMODACHIイニシアチブSNSキャンペーン (実施中)
SNSからのハッシュタグ(#TOMO311)投稿、もしくはEmail(tomodachi@usjapancouncil.org)で参加受付中。投稿写真はこちら
東日本大震災より5年~3.11 を忘れない~ (実施中)
米日カウンシル、TOMODACHIイニシアチブに関連する日米各地で開催されるイベント情報を掲載