TOMODACHI ADA25 Lead On! プログラムに日本全国から若手障害当事者が参加
2015年7月22日から8月5日まで、24名の障害当事者がワシントンD.C.などの都市を訪問し、ADA25を祝う式典に参加しました。今回のツアーは、全国自立生活センター協議会(JIL)と全米自立生活センター協議会(NCIL)とのパートナシーシップで実現しました。 ADA25とは、世界で初めての障害者差別禁止法である「障害を持つアメリカ人法(ADA)」が米国で制定されてから2015年7月26日で25周年を迎えることを意味します。本プログラムには日本から当事者リーダーと次世代を担う若手当事者が共に参加し、後世へと続く日米リーダーのネットワークの構築・強化に取り組みました。
本ツアーでは、ワシントンD.C.で行われるプログラムの前にカリフォルニア州バークレーを訪問するグループと、プログラムの後にイリノイ州シカゴを訪問する二つのグループがありました。ワシントンD.C.では、米国障害委員会委員長のマルカ・ブリスト氏と交流する機会が設けられました。さらに、ジョン・F・ケネディセンターで行われたレセプションではADAの生みの親とも言われている、ジャスティン・ダーツ氏夫人のヨシコ・ダーツ氏と意見交換をする機会も設けられました。NCILのADA記念イベントは行政と民間団体双方の推進と取り組みについて学ぶ場となりました。
プログラム当初は不安の入り混じった参加者でしたが、米国における様々な経験と交流は、それぞれが自信を身につけ、日本でリーダーとして活躍していくための刺激となりました。
立川自立生活センターの工藤登志子氏は、一人の人間が発した言葉の持つ「力」について語りました。「障害者と健常者の間に生じるギャップはとても大きいです。日本人は礼儀正しいことで有名ですが、敢えて他人と、ましてや障害を持つ「他人」に自ら話しかけに行くことはありません。しかし、アメリカでは私のことを知りたい、と純真に思って、話しかけてくれる方が沢山います。彼らは私の帽子、鞄、車椅子までも褒めてくれました。このような何気ない世間話だけでも自分は受け入れられ、あまり違いはないと思わせてくれました。」
沖縄県自立生活センター・イルカの山口彩夏氏は、大勢の人が集結することのパワーについて述べました。「行進に参加した人数の多さに驚きました。多くの人から感じる情熱とエネルギーに圧倒されました!私が沖縄で行くような行進では、同じ人たちが毎回参加するので、日本で行われる行進とは違うと思いました。信念の強さを体感しました。」
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