第 3 回スコア!サイエンス in オキナワで優勝した高校生 3 名が 2015TOMODACHI スコ ア・スタディー・ツアーでシリコンバレーを訪問
2015年2月20日から3月2日まで2015TOMODACHIスコア・スタディー・ツアーが実施されました。このプログラムは「第3回スコア!サイエンスinオキナワ:起業のための研究能力(SCORE)」で優勝した高校生3名が参加する生物科学をテーマとした研修ツアーで、サンフランシスコ・シリコンバレーを訪問し、米国の研究施設や企業の視察、第一線で活躍する研究者と対談をするほか、現地の高校で研究テーマを英語で発表をするなど、高校生らはプログラムで様々な経験をすることができました 。
スタディー・ツアーでは、世界を代表する自然史博物館であるカリフォルニア科学アカデミー、ミュアウッズ国定公園、カリフォルニア大学植物園バークレーを訪れました。彼らは「光合成細菌」を研究テーマとしており、特に植物への関心が高かったため、そこで発見した生態系に強い興味を示し、先生と、植生や生息している鳥、虫について熱心に議論をしました。
その他には、カリフォルニア州立大学バークレー校とデービス校のキャンパスツアー、Renewable Energy Group (REG) のサンフランシスコ支社を訪れました。同社は、バイオディーゼルの製造工場を全米9か所で運営している米国最大のバイオ燃料の生産業者です。そこで生徒たちは、ブラジル、台湾、韓国、中国など世界各国から来ている研究員の方々に、熱心に英語で様々な質問をしました。
そして生徒達は、ジョン・ルース前駐日大使の母校であるローウェル高校を訪ね、AP Biology(大学初級程度の生物学)のクラスで研究成果を発表したほか、日本語のクラスでも発表をしました。午後は、米日カウンシル上級副会長のカズ・マニワ氏と面談し、TOMODACHIイニシアチブの意義や日米の若い世代の交流の重要性について話を聞きました。
生徒は、スタンフォード大学が米国エネルギー省と運営するSLAC国立加速器研究所・スタンフォード大学メインキャンパスの見学、バイオテクノロジー関連インキュベーションセンターの視察、シリコンバレーで活躍している日本人のバイオ関連の起業家や科学者との意見交換も行いました。
その他にもサンフランシスコ市内観光、博物館・水族館訪問など、11日間を通して様々なプログラムに参加した高校生は、米国の有数の研究者や様々な交流を通して、生物科学への知識を深化し、社会や生活を豊かにする科学の役割について学習しました。
参加者の上間 聖風氏は以下の感想を述べました。
今回私たちは、光合成細菌をコンビニで売り出そうという方面でビジネスについて考えてきました。日本でこのビジネスを行うことは難しいとしていましたが、シリコンバレーでは結論が全く異なりました。難しいかどうかはどうでもよく、アイディアさえあれば、それをやるか、やらないか、それだけでした。今回のアメリカでの経験を日本で活かせるチャンスは沢山あるので、「やるしかない」と思っています。