TOMODACHI日米ユース交流プログラムに参加した、日米の高校生が日本で再会し、プログラムの成果を発表
2014年11月14日、東京アメリカンセンターにて2014年度TOMODACHI米日交流プログラムに参加した日米両国の学生たちが、プログラムの最終成果の発表を行いました。会場には、TOMODACHI交流基金、在日米国大使館、米日カウンシル、ホストファミリーや、過去のTOMODACHIイニシアチブプログラム参加者が集まり、日米両国の学生たちの発表に耳を傾けていました。また発表を行った、アメリカ側の学生たちはこの日で、東北を含む2週間にわたる日本滞在期間を終えようとしていました。発表会は、ジェイソン・P・ハイランド在日米国大使館首席公使そして米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長による歓迎の言葉で幕を開け、その後TOMODACHI交流基金(トヨタ自動車、三菱商事、日立製作所により設立)を代表し、三菱商事のグローバル渉外部長である秋元諭宏氏からも素晴らしい挨拶がされました。秋元氏自らが、アメリカを初めて訪れた時の経験がいかに彼の人生にとって大きな影響を与えているのかについて 「お互いの国の理解を深める交流が、若い世代のその後の人生にどのようなインパクトを与えるのか、私は身をもって知っています。今の私があるのは、このような相互交流のおかげです。このような素晴らしいプログラムを支援することができ、非常に光栄です。」と学生たちに語りかけました。
まず、慶應義塾湘南藤沢高校の生徒6名がこの夏ワシントンD.C.で行った数々のプロジェクトの成果について発表しました。ポエトリー・スラムと呼ばれる詩の朗読を競うアクティビティを通して言葉の持つ力を実感した経験、ボランティア活動を通してホームレスの人々に対する偏見を克服したこと、そして “Everyday DC”という写真プロジェクトを通して自分自身を表現することの楽しさを見出した経験について写真を交えて発表しました。「私は、“words are powerful”という言葉に感銘を受けました。」と、馬林颯さんは述べました。彼女は、ポエトリー・スラムを通して自分の意見を積極的に言う大切さを学び帰国後、テニス部で自分の意見を積極的に発言し部の活性化に貢献することのきっかけとなったそうです。
地震や津波を生き抜いた東北の人々や復興に尽力する人たちとの交流はアメリカ、ワシントンD.C.から来た5名の学生たちにとって非常に印象的なものになりました。英語学習サービスを提供するソーシャル・エンタープライズSEELSやNPO法人キッズドアにて子供たちに英語を教えた活動や、宮城県亘理町立郷土資料館にて地元の歴史に名を残した武士たちについて学んだこと、地元漁業の復興を目指す漁師の方や様々な厳しい経験を乗り越えてきた同年代の地元の高校生とピザを作り、交流した経験など、訪れたばかりの東北での経験を生き生きと語りました。ドナー企業の方々やプログラムを成功に導いてくれたサポーターの方々に繭で手作りした工芸品を披露し、感謝の気持ちを込めて贈りました。発表の最後にアメリカ側の学生、ルーク・ノギエーラさんは津波の生存者の一人である南三陸町の町長と面会した時のことを振り返り、「彼のような人物に会うことができ、とても光栄に思います。」と述べました。このプログラムを通して、シエラ・クイーンさんは日本と関係を持ち続けることができる進路を考え始めたそうです。「日本を訪れる前もアニメや漫画を読んでいたので日本に対して好印象を抱いていました。しかし東北での経験がその全てをより良い方向に変えたのです。日本で勉強することも考え始めましたし、大学でまた東北を訪れる機会を作りたいなと思っています。」アメリカ側の学生たちは来年3月にワシントンD.C.にて日本での自分たちの経験を披露する展示会のようなものを開催する計画についても述べました。
「2週間前に自分たちで立てた目標をこのプログラムを通して一人ひとりが達成できたことを願っています。TOMODACHIイニシアチブのプログラムが若い世代の皆様にとって、どれだけ人生を変える経験になるかを見て、感銘を受けました。」日米交流プログラムの企画を担当しているあきら基金代表理事、横井博文氏は結びの言葉を述べました。
このプログラムは、トヨタ自動車、三菱商事、