日米の生徒がTOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップアカデミーでスマートコミュニティの企画を作成
TOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップアカデミーは、アメリカと日本から高校生を集め、災害から早く立ち直るコミュニティを構築していくうえでの問題を見出し、解決策を考え、彼らの間に国を超えた長期の友情を形成します。米国のテレビ番組で人気な科学者ビル・ナイ氏も参加し、ワークショップを楽しく進め、生徒にアドバイスをしながらインスピレーションを与えました。このプログラムは、早稲田大学高等学校3年生の柴田尭彦氏が科学への興味を強めたように、多くの生徒たちに長期的な効果を与えました。彼は世界を「科学と工学を用いたより良い場所」にしたいと述べました。
このプログラムは日米からの16名の高校生に広範囲にわたって現在世界的に起こっている防災や災害復興に関する問題を学ぶ機会を提供しました。参加者たちはライフサイエンスセンター、東芝未来科学館、そして明治神宮周辺の自然保護区域を訪れ、日本の文化の様々な文化的側面を知るとともに、災害早期復興コミュニティ構築への理解を深めました。ニューヨークブロンクス科学高校のドミンゲズ・アイリン氏は、「日本の学生との協力の中で学ぶことはとても素晴らしい機会でした」と述べました。
2014年8月7日、参加者たちとこの初開催となるTOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップアカデミーのサポーターの方々が東京の国立オリンピック記念青少年総合センターに集まり、プログラム中の7日間に学んだことについて話しました。両国からの生徒と教師を含むチームで働くことで、彼らは未来の災害早期復興スマートコミュニティへのプランを作成しました。Columbia Grammar and Preparatory from New Yorkのジェームズ・サボルデリ氏は、「科学・技術進歩を基盤とした我々のスマートコミュニティーを世界最大の科学技術を誇る企業の方々の前で発表したことはとても特別な経験となりました。」と述べました。
彼らの最終プロジェクトでは、4つのチームに分かれ、それぞれ災害早期復興コミュニティプランの焦点を当てる都市を一つ選びました。チームサファイアは石巻市(東日本大震災被災地)を選び、文化的伝統・史跡の居住者たちを地域に留めるためのものとしての重要さを議論しました。チームゴールドはニューオーリーンズ(ハリケーン・カトリーナ被災地)を選び、彼らのハリケーンに対する取り組みが日本にどのように適応されるのか考えました。チームエメラルドはニューヨーク市を選び、大都市が今日の科学技術を用いてどのように公害と戦えるのか、どのように高いエネルギー持続性を達成できるのか議論しました。チームルビーはコンゴ共和国の首都、キンシャサを選びました。彼らは水質向上によるキンシャサの住環境向上プランを発表し、彼らはキンシャサを「無限の可能性を秘めた町」と呼びました。
ビル・ナイ氏は閉会の言葉で「発見の喜びを感じてください。そしてあえてこれを言わせてください…世界を変えてください!」と生徒たちを激励しました。彼は世界を変えることをあきらめる、あるいはそれを邪魔したくないと思う人がいるかもしれないと説明し、参加者たちに「皆さんはTOMODACHIとして、それをやることになるでしょう」と伝えました。
セッションの終わりには、ナショナル・サイエンス・ティーチャーズ・アソシエーションのパトリック・アダムス氏が参加者それぞれに青い大理石を配り、その青は日本とアメリカを結ぶ太平洋を象徴することを伝えました。参加者がプログラムを通して作り上げた友情は将来彼らが太平洋の両側の国の間の協力関係を促進するリーダーとなるのに大きな助けとなるでしょう。彼らは世界が現在直面する問題への独創的な解決策を見出す革新的なアプローチを考えていくことでしょう。
このプログラムは文化交流や科学教育を通して日米の次世代の若者たちの間の相互理解を強化したことは明らかでした。プレゼンテーションが終わった後、生徒と教員はこのプログラム、そしてお互いへの感謝の気持ちを表すために集まりました。日本の学生たちはアメリカ側参加者への心のこもったメッセージでいっぱいの色とりどりの色紙をプレゼントしました。メッセージが読み上げられる間、何名かの生徒は涙をこらえることが出来ず、たくさんのハグが交わされました。生徒と教員たちはお互い連絡を取り続け、TOMODACHI世代の原動力となることを誓う形でプログラムをまとめました。腕を組み、肩を寄せ合い、「我々が日本で毎晩その日を終えていたようにプログラムを締めくくろう。3,2,1…TOMODACHI!」とアダムス氏は声をかけました。
生徒がビル・ナイ氏と風、地震に強いタワーを作る映像をご覧ください。